映画「スター・ウォーズ」シリーズの主要キャラクターであるレイア・オルガナ(以下、レイア)を演じたキャリー・フィッシャーの突然の死で、まだ撮影前だった『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』のストーリーが変わっていたことがわかりました。

 キャリーの弟であるトッド・フィッシャー氏(以下、フィッシャー氏)は、当初の予定ではルーク・スカイウォーカーではなく、レイアが次回作で「最後のジェダイ」になる予定だったと明かしたのです。

 フィッシャー氏は「Yahoo!エンターテインメント」に対し、「キャリーはシリーズ最後の作品で最大の結末を飾ることになっていた」とし、「最後のジェダイになるはずだった」と語ったのです。

レイア姫、『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』で「最後のジェダイ」になるはずだった!
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「スター・ウォーズ」シリーズの中心キャラクター、レイア・オルガナを演じたキャリー・フィッシャー。

 レイアはこれまでの作品で、ライトセーバーを振り回す姿を見せることはありませんでした。が、この計画を裏づけるかのように、『スター・ウォーズ 最後のジェダイ』では、 レイアが宇宙空間に投げ出された際に、フォースを使って生還をするシーンがありました。

 フィッシャー氏は、「私は人からよく、なぜキャリーはライトセーバーを持って悪い奴らを斬らないんだ? と聞かれていた」と話していました。またオビ=ワン・ケノービ役のアレック・ギネスは、「オビ=ワンの全盛期はキャリーの年齢だった」と最初に役を演じたときはキャリーと同じ年齢だったことについても触れています。ファンはやはり、レイア姫のライトセーバーを振りかざすシーンが見たかったようです。

 また、『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』では、レイアの未使用映像が使われることを明かし、フィッシャー氏は「J・J・エイブラムス監督はキャリーの親友で、キャリーに対して特別な思いを持っていた」と語っています。

 「映像は8分あり、彼らはそのすべてのフレームを分解・解析して、ストーリーの中にうまく組み込んだのです。それは魔法のようにね」と、フィッシャー氏は続けてコメントしています。

 彼はさらに、「これはこれで最大の結末だ。キャリーは遠い彼方から、私たちに語りかけているのです。フォースという概念で素晴らしいのは、『死というものは存在しなく、別の次元で存在している』ことを意味する」と語っています。

 「キャリーは上からまたは横からなど、あらゆる方向から私たちを見ているし、私たちの一部となっているのです。これは映画にしかできない魔法のようなことです」と、フィッシャー氏はコメントしています。

 J・J・エイブラムス監督も2019年8月下旬に、レイアが『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』の中心となることを明らかにしており、「本作の結末は、当然レイアなくしては語れない。エピソード7(『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』)の映像があったので、それを新たなカタチで活用できた」と語っています。

Source / Esquire UK
Translation / Keiko Tanaka
※この翻訳は抄訳です