先日発表された「トナーレ」が早くも話題のアルファ ロメオですが、今後10年以内に、BMWの「iX」と同等サイズの大型電動SUVを製造する計画があることが明らかになりました。この一報を報じたのは、イギリスの自動車雑誌『オートエクスプレス(Auto Express)』。同誌が行ったアルファ ロメオのジャン=フィリップ・インパラートCEOへのインタビューの中で語られました。

アルファ ロメオのEVフラッグシップモデル?

まずインパラ―トCEOは、2027年のどこかで北米市場に適したEVセダンを導入する予定があることを『オートエクスプレス』誌に語りました。サイズ的にはアウディ「A6」やBMWの「5シリーズ」と同じカテゴリーとなり、2025年に発売予定のEV「ジュリア」よりも大型になる見込みです。

そのEVセダンに続き、「大型なモデルを2028年に導入します」とインパラ―トCEOは語ったのです。『オートエクスプレス』誌はこのモデルこそ、アルファ ロメオの未来のフラッグシップとなる大型電動SUVであると見ています。確かに、同社は以前「ステルヴィオ」を取り囲むように小型と大型のSUVの製造を検討していたことを考慮に入れると、『オートエクスプレス』誌の見立てには納得がいきます。ちなみに現時点では、アルファ ロメオはサブコンパクトカー「トナーレ」のプラグインハイブリッドモデルしか発表していません。

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採用されるデザイン言語も気になります

あくまでも推測ですが、今回話題に上った大型のEVセダンとEVSUVは、アルファ ロメオを傘下に抱えるステランティスグループのSTLAラージプラットフォームがベースになると見られます。これは急速充電機能搭載の800ボルトのアーキテクチャーが用いられたプラットフォームで、「ジュリアEV」にも採用されるものと見られます。

2027年登場予定の大型EVセダンについて、インパラ―トCEOは18分以内にバッテリーの80%の充電が可能で、400マイル(約1287キロ)以上の航続距離を目指すと語りました。デザイン言語についてですが、2027年までのアルファ ロメオのデザイン言語はすでに決定済みです。そのため、2027年に導入予定の大型EVセダンはその時期に含まれるものの、2028年予定の電動SUVについてはその限りではないと話しました。

『オートエクスプレス』の記事には、アルファ ロメオの将来のフラッグシップモデルをイメージしたレンダリングが掲載されていますが、実際の姿を目にするのはまだしばらく先のこととなりそうです。今はアルファ ロメオの美学を源に、登場するであろう新型モデルへの想像を膨らませるしかなさそうです。

Source / CAR AND DRIVER
※この翻訳は抄訳です