韓国の自動車メーカー・ヒョンデによる四輪独立操舵システム「e-Corner(イーコーナー)」が、公道で実際に動く様子が公開されました。2023年1月に発表されたこの新システムですが、各ホイールをそれぞれ個別に90度まで回転させることが可能で、それによってさまざまな車の動きが可能となりました。

今回公開された動画の中でテストモデルとして使用されているのは、ヒョンデの人気電動SUV「アイオニック5(Ioniq 5)」。実に見事な旋回操作性を見せています。全輪90度フルロックで、縦列駐車も簡単そのもの。狙った駐車スペースの隣に車を留め、そこから横向きにタイヤを滑らせれば、ぴったりと収まります。これで縦列駐車恐怖症も、過去のモノとなりそうです。また「e-Corner」は、後輪を調整することで180度のピボットターンや4輪を調整することで、その場で360度回転するタンクターンも可能だそうです。

この「e-Corner」システムは、インホイールモーターと特注のブレーキバイワイヤ、およびステアバイワイヤシステムを使用しています。ヒョンデは、このシステムの大量生産に向けた開発予定の有無については明らかにしていません。ですが、特に狭い都市部の居住者にとっては、まさに待ち侘びていた機能であることは間違いないと言えるでしょう。

Source / Road & Track
※この翻訳は抄訳です