現地時間5月9日(火)、フランスの自動車メーカー「アルピーヌ」がコンセプトカーを発表しました。それも、おそらく誰も予想しえなかったであろうデザイン性で。

アルピーヌと言えば、ラリーにおける活躍からその名が広がった歴史があり、今もなお世界有数のスポーツカーブランドとして確固たる地位を築いています。現在では、ミッドシップエンジンを採用した流麗なボディの2シーター「A110」形のモデルが日本で展開されていますが、今回発表されたコンセプトモデルは、ブランドのスポーティなDNAを継承した“3ドアのホットハッチ”。Bセグメント(全長が3750mmから4200mm までの車種を表しており、コンパクトカーやハッチバックタイプの車が多くそろう)への参入となります。

a290β
Alpine
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Alpine
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Alpine

このコンセプトモデルは、「A290_β(ベータ)」と名づけられました。目安としては現状の85%が継承され、大きく変更されることなく市販化される見込みとのこと。コンセプトモデルは良かったのに、いざ市販化されるとなんだか微妙…ということは少なくありません。ですが、今回のアルピーヌのケースにおいては、その心配は不要かもしれません。

コックピットはレーシングカーのようなデザイン。運転席はセンターシートに配置され、シートはバケットシート仕様でセーフティハーネスを装備。ステアリングホイールに関しても、アルピーヌのF1マシンをはじめとするレーシングカーのそれを思わせる多彩な機能が搭載されています。

ちなみにアメリカのカーメディア「Road & Track」によると、「ファンキーな3シーターレイアウトと未来的なダッシュボード、そしてロールケージとカーボンファイバー製バケットシートが変更対象となるのではないか」と予想しています。この先どのような変更があるにせよ、この車が人を夢中にさせる魅力にあふれていることは間違いないでしょう。

アルピーヌの走りのDNAを継承し、未来へと導く電動ホットハッチへ

さらにもう少し詳しく見ていくと、ボディサイズは全長4050mm、全幅1850mm、全高1480mm。ホイールベースは短めで高速走行時の安定性を高めたつくりとなり、マルチリンクリアサスペンションも採用されています。すべての駆動力を前輪に伝える強力な電気駆動システムも搭載されています。アルパインはまだ最終的なパワーを明らかにしてはいませんが、この車のプレビューイベントに参加したイギリスの出版社「Pistonheads(ピストンヘッズ)」は、「200psを超える」と予測しています。

速報記事の中で「Road & Track」は、「ホイールのサイズダウン、エアロパーツの削減、ヘッドライトの「X」マークの削減など、スタイリングの多くが市販化されることを期待したい」と主張しています。また、「EVとすることでデザイナーは、エンジンへの気流などに配慮することなく、衝突安全基準の向上に集中できるというメリットは大きい」と伝えています。

a290β

アルピーヌのローラン・ロッシCEOは、次のように声明を発表しています。

「『A290_β』は、私たちアルピーヌが描く新たな時代の象徴であり、2024年に展開する次世代EVシリーズDream Garage(ドリームガレージ)の第1弾となる重要な位置づけのモデルです。この都会的なスタイリングの『A290_β』は、電動ホットハッチのプレイブックを塗り替えます。アルピーヌの豊かな遺産を活用し、ブランド創設以来アルピーヌを鼓舞し続けてきたモータースポーツの精神を日常的に体験できる1台となり、必ずやアルピーヌを未来へと導くことでしょう」

これはyouTubeの内容です。詳細はそちらでご確認いただけます。
Discover the All-new Alpine A290_β show car in video | Renault Group
Discover the All-new Alpine A290_β show car in video | Renault Group thumnail
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Source / Road & Track
※この翻訳は抄訳です