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BMWと共同開発で話題! 日本発の人気スーパーカー、トヨタ「スープラ」が17年ぶりに復活!

日本を代表するスーパーカーのひとつとして知られる、トヨタ「スープラ」が新しくなって17年ぶりに帰って来ました。限界領域におけるマシンコントロールの楽しさを、存分に味わってみてはいかがでしょうか。

By Koji Takahashi
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Courtesy of Toyota

 デビュー前から話題沸騰のクルマというのは、いざ登場してみると肩透かしを食らうことがしばしばあります。その話題性ゆえに情報過多となり、大きく膨らんだ期待に対していささか物足りない……というのが最たる要因と言えるでしょう。

 しかし、2019年1月中旬に開催されたデトロイトモーターショーで世界初披露された新型「スープラ」は、これまで多くの話題を振り撒いてきましたが、「期待はずれにならない!」と断言していいでしょう。 
 
 「エスクァイア・デジタル」でも、すでに何回かこの新型「スープラ」を取り上げていますが、今回は、日本発で…。ベールを脱いだ大注目車「スープラ」を、日本人クルマライターの目線でご紹介いたします。

【動画】トヨタ「スープラ」#1

これはyouTubeの内容です。詳細はそちらでご確認いただけます。
新型スープラ(米国仕様)プロモーション映像
新型スープラ(米国仕様)プロモーション映像 thumnail
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最初に動画で、「スープラ」の走行シーンを確認してみましょう。

トヨタ「スープラ」#2

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Courtesy of Toyota

 新型「スープラ」は、かねてから伝えられていた通り、BMWと共同開発であることがトピックのひとつです。2012年から始まったトヨタとBMWの業務提携における目玉である「将来製品化されるスポーツカーのアーキテクチャとコンポーネントを共同で開発」という事項が、ここに実現したわけであり、すでにBMWが発表している新型「Z4」とは兄弟の関係になるというわけです。

 「Z4」はオープンカー、「スープラ」はクーペで、もちろんデザインも異なりますが、それ以上に兄弟であるはずの2台には、意外にも共通性が見受けられません。確かに、骨格となるプラットフォームは同じで、直列6気筒エンジンの搭載。前後重量配分を50対50としたことなど、BMWとの関係性や影響を示唆する特徴はあります。 
 
 ですが、ピュアスポーツカーとしての理想像を具現化するためにハードウェアは共有しながらも、トヨタはトヨタ製スポーツカーの象徴である“スープラ”の名にふさわしいクルマをつくるべく、「Z4」とは違う路線で開発が進められたと言われています。

トヨタ「スープラ」#3

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Courtesy of Toyota

 特に走りへのこだわりは、相当に強く感じさせます。ホイールベース、トレッド、重心高という3つの要素を最重要ファクターと捉え開発されていますが、中でもホイールベースは、ふたり乗りと割り切ることによって、86(トヨタのスポーツカー)より、100mmも短い2470mmとしています。

 このようにホイールベースを短くすると、操舵に対するレスポンスがよくなるとともに旋回性能が大幅に高められるというメリットをもたらします。また、重心高については、水平対向エンジンを搭載して「超低重心パッケージング」を謳った「86」よりも、さらに低く設定されています。

 これらの特徴と、先述した50対50の前後重量配分とが相まって、抜群のコーナリング性能を発揮し、限界領域におけるマシンコントロールの楽しさを存分に味わせてくれるのです。 
 
 走りを支える足まわりには、バネ下重量の低減や高い組み付け剛性、精緻な動きを追求したサスペンションを搭載しています。一部グレードには、ドライブモードや路面状況に応じて4輪のショックアブソーバー減衰力を最適に制御し、走りと乗り心地を高次元で両立するアダプティブバリアブルサスペンションシステムを搭載。これも安定した操縦性に寄与する要素と言えるでしょう。

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トヨタ「スープラ」#4

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Courtesy of Toyota

 BMWとの共同開発により、インテリアデザインがスタイリッシュなものに仕上がっています。

 また、センターコンソールの“BMW風”縦型シフトノブとコマンドダイヤルにもご注目ください。

トヨタ「スープラ」#5

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Courtesy of Toyota

 センターコンソールには、“BMW風”縦型シフトノブとコマンドダイヤルが搭載。ドイツ車に乗っている気分になれることでしょう。 
 
 パワーユニットは3L直列6気筒ターボエンジンと、2L直列4気筒ターボエンジンをラインアップしています。最上級グレードに位置づけられるRZに搭載される直6ターボは、最高出力340PSを誇ります。また、500N・mという最大トルクを低回転領域(1600rpm)から発生することで、アクセルを軽く踏み込んだ段階から力強い加速を体感できます。

 歴代の「スープラ」と同様、胸のすくようなスポーツドライブを存分に満喫できるでしょう。直4ターボは、チューニングの異なるふたつのユニットを設定。いずれも爽快なフィーリングを持ち味とし、直6ターボとは違うフレンドリーな特性で「街中を気軽にクルージングする」という乗り方に適しています。

トヨタ「スープラ」#6

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Courtesy of Toyota

 ゆとりのある座席にパートナーを乗せて、ドライブに出かけてみてはいかがでしょうか。

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トヨタ「スープラ」#7

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Courtesy of Toyota

 横長の液晶ディスプレイはサイズも大き目であるため、ドライバーの目に優しい仕様となっています。

トヨタ「スープラ」#8

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Courtesy of Toyota

 近未来型デザインのレザーシートに座れば、まるでSF映画の主人公になった気分になれることでしょう。

トヨタ「スープラ」#9

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Joe Wilssens

 3サイズは全長4380 × 全幅1865 × 全高1290~1295mmとし、低くワイドなフォルムを構築しています。トヨタ「2000GT」に採用されていたダブルバブルルーフや、ランプを車両内側に寄せるフェンダーのボリュームを豊かに見せるデザイン手法によって、トヨタスポーツカーのフラッグシップにふさわしい存在感を醸し出しています。

 ボディはアルミニウムと鉄を用いた骨格構造とし、異なる素材同士の接合強度を追求したことで、「86」の約2.5倍ものボディ剛性を実現。強固なボディもまた、「スープラ」の走りをより高い次元へと引き上げる要素になっています。

 車内に目を移すと、上下に薄くデザインされたインパネの造形と、高く幅の広いコンソールによって、包まれ感のある典型的なFRスポーツカーのコクピットに仕上がっています。シフトバイワイヤ式のシフトレバー、8.8インチTFTメーター、大型フルカラーヘッドアップディスプレイなど、ドライバー中心につくり込まれていることがわかります。乗り込むたびに、このうえない満足感と走りへの高揚感を得ることができるでしょう。  
 クルマとは本来、他の移動手段にはないエモーショナルな要素を持っています。新型「スープラ」は、「馬力やサーキットのラップタイムのような数値だけを追い求めるのではなく、いかにドライバーが車両と一体となって運転する楽しさを感じられるか、という感性性能を重視しています」というチーフエンジニアの言葉どおり、ドライバーの心に昂ぶりを提供してくれるのです。

 発売は2019年春。17年ぶりに復活を遂げる待望のピュアスポーツカーは、久しく忘れていたクルマへの熱い想いを再燃させる存在…きっと、大いに膨らんだ期待を裏切ることはないでしょう。
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◇詳細 トヨタ「スープラ」

販売価格/未定 
2019年春 発売予定  
  
●お問い合わせ先 
トヨタ自動車株式会社 お客様相談センター
TEL 0800-700-7700
https://toyota.jp/new_supra/

トヨタ(toyota)

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