4月15日(土)より、『KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭 2023』がいよいよスタート。2013年に創設され、今年で10年目という記念すべき節目の年を迎える同イベントは、京都市内に点在する寺社や歴史的建造物、アートギャラリーなどを会場に、国内外の選りすぐりのアーティストたちによる作品を鑑賞できる、京都を代表する写真祭だ。

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© Boris Mikhailov, VG Bild-Kunst, Bonn.

11回目となる今回のテーマは“BORDER(境界線)”。「KYOTOGRAPHIE」共同創設者&共同ディレクターであるルシール・レイボーズと仲西祐介は、このテーマについてプレスリリースでこう述べています。

あらゆる生命体はさまざまな《BORDER=境界線》を持ちながら生きている。

その境界線が個々の存在を形成しているともいえる。

そしてそのほとんどは不可視なBORDERであり、それぞれが日々その境界線を守り・壊し・狭め・広げながら無常に生きている。

あなたには自分のBORDERが見えているだろうか。

KYOTOGRAPHIE 2023では、そのBORDERを少しだけ可視化してみたい。

その境界線は、自分で作ったものなのか、他者によって作られたものなのか。

それは守られるべきものなのか、超えるべきものなのか。

もしかしたら、自分の「思い」によって変えられるものなのかもしれない。

2023年、KYOTOGRAPHIEでこの《BORDER=境界線》を巡る旅に出よう。
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世界 world #01 from the series of 自然 JINEN © Yu Yamauchi

作品のラインナップや展示形式も、実にバラエティ豊か。例えば、『クリスチャン・ディオール、夢のクチュリエ』展にも作品を出展している高木由利子による、衣服にまつわる展示『PARALLEL WORLD』は二条城 二の丸御殿 台所・御清所で、キューバ出身で世界的に活躍するマベル・ポブレットの『WHERE OCEANS MEET』は京都文化博物館の別館で、日本でも人気のココ・カピタンが京都に約2カ月滞在して作り上げた作品はASPHODELほか計3会場で……というように、19会場で15プログラムが展示されます。

さらには、今後活躍が期待される作家たちを紹介する公募型のサテライトイベント『KG+』や、トークイベント、ギャラリーツアー、キッズプログラムやワークショップなど、関連イベントも多数。

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Mabel Poblet, WANDERING, 2022 Artwork photo courtesy of Alejandro Gonzales

そして今回は新たに、『KYOTOGRAPHIE』と同時期にミュージックフェスティバル『KYOTOPHONIE』を初開催。

“調和”や“多様性”、“交流”、“探求”をキーワードに、アイコニックな京都の建築物や庭園、寺院などを会場とし、ワールドミュージックからクラシック、電子音楽まで、さまざまなライブ演奏が行われる。出演はサリフ・ケイタ、ルーカス・サンタナ、中野公揮、吉田簑紫郎、EUTRO、SHOW-GO、TRIO SR9、ラ・チカ、サンドラ・ンカケ、KYOTO JAZZ SEXTET feat. 森山威男、ヴァンサン・セガールなどなど、国内外で活躍するアーティストたち。

10月にも、天橋立の特設会場でライブイベントを実施予定なので、そちらもお楽しみに! 春真っ盛りの古都・京都で写真と音楽を目いっぱいアートな気分に浸って、明日…未来への英気を養ってください。

◇詳細
『KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭 2023』

会期/4月15日(土)~5月14日(日)
会場/二条城 二の丸御殿 台所・御清所、京都文化博物館 別館、両足院、誉田屋源兵衛竹院の間・黒蔵、ギャラリーASPHODELなど京都市内の19カ所
料金/全会場入場可能なパスポートチケット 一般 6000円 ※各会場で購入可能な単館チケットもあり
TEL 075-708-7108
KYOTOGRAPHIE 公式サイト

『KYOTOPHONIE Borderless Music Festival 2023』(春開催)

会期/4月15日(土)~5月14日(日)の週末及びゴールデンウィーク
会場/ロームシアター京都、京都コンサートホール、東福寺塔頭 光明院、金剛能楽堂など京都市内各所
TEL 075-708-7108
KYOTOPHONIE 公式サイト

From: Harper's BAZAAR JP