『ボンド25』の監督を降板したダニー・ボイル氏の後継人として、就任したキャリー・フクナガ監督。彼のルックスとファミリーネームを見てわかるように、日系アメリカ人三世の父とスウェーデン系アメリカ人の母を持つ、スマートで高身長の紳士です。
 
 彼はカリフォルニア州オークランドで生まれたのち、フランス、日本、およびメキシコシティに滞在し、現在はニューヨークに拠点を活動しています。

 キャリアとしては、2009年公開のメキシコのギャングと不法滞在問題の現状を描いた『闇の列車、光の旅』で長編映画監督としてデビュー。その後、2015年公開のアフリカの内戦を題材にした映画『Beasts of No Nation(ビースト・オブ・ノー・ネーション)』を「次のボンドでは?」と噂されるイドリス・エルバを主演に製作し、第72回ヴェネチア国際映画祭でマルチェロ・マストロヤンニ賞を受賞。また、2015年のトロント国際映画祭の特別上演部門で上映され、世界的に名を馳せるようになりました。

 直近では、2018年9月21日からシーズン1が配信されたNetflix製作のテレビドラマであり、エマ・ストーンとジョナ・ヒルが共演する『マニアック』を手掛けています。そんなキャリー・フクナガ監督が、次のボンドフィルムにどのような融合を見せてくれるのか、世界的に期待は高まりつつあります。

 そんな折、ある情報を入手しました…もしあなたが、熱烈なボンドファンであるのならば、これからノルウェーへの旅行を計画しなければならないでしょう。

 このことは数カ月前から、Norwegian Film Institute(NFI=ノルウェー映画協会)の助成金候補のリスト内に、「B25」なるプロジェクトの名が載っていたことから浮上した噂になります。ファンの間ではもはや、「次なる舞台はノルウェーだ!」とわりと大きな盛り上がりをみせているのです。

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 そして2019年1月25日に、NFIは 「B25」に対して4700万クローネ(約4280万円)の助成金を出すことを発表しています。ボンドシリーズの制作会社Eonはこの件に関して、承認も否定もしていません。なので、これらの勝手な推測は、非常に真実性の高いものではないか…とエスクァイア編集部も考えているのです。

 ボンドがノルウェーの地に向かうことは、これが初めてではありません。

 1967年の「007は二度死ぬ」でも、ノルウェー北部にある島Tjømeで"秘密のCIAのベース"のシーンがありました。さらに2002年公開の「007 ダイ・アナザー・デイ」でも、ダイヤモンド商人になりすましたボンドが北朝鮮に侵入し、北朝鮮の将軍と氷上カーチェイスを繰り広げるなどもしてきました。

 しかしその一方で、2019年2月3日(現地時間)に南イタリアの地元紙が、「撮影地はイタリアのマテーラで、2019年4月6日から始まる」と宣言しているのです。

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 そう周りがザワつきを見せる中、Eonプロダクションはロケ撮影地に関して、口を閉ざしたままです。しかしながらどちらの候補にしても、撮影自体はイギリス・バークシャー州スウラにあるパインウッドスタジオで、2019年3月4日より開始される予定だそうです。

 そして気になる映画の公開日は、2020年2月14日に予定されているとのこと。来年のバレンタインには、新たなボンドシリーズが観られるかと思うと胸が躍りますね…。
 



From Esquire UK
Translation / Mirei Uchihori
※この翻訳は抄訳です。


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