去る11月28日にオープン35周年を迎えた『ブルーノート東京』。アニバーサリーイヤーである今年は都内のコンサートホールなど、ブルーノート東京の店舗以外でも記念の特別公演を開催してきた。
そんな特別感のある2023年を締めくくるのが、12月29日（金）から3夜連続の「ジョン・メイヤー ソロ」。「ジョン・メイヤー(vo.g, p)の貴重なジャズクラブ公演は必ずや伝説になる」と、海外からも注目を集めている（※「ジョンメイヤー ソロ」はsold outです）。
そして迎える2024年も、ブルーノート東京には世界のトップアーティストたちの出演が予定されている。そのスタートとなるニューイヤー・ライヴに登場するのが、ジャズ・ソングバードの異名をとる歌姫、ステイシー・ケントだ。
2012年の初お目見え以来、7度にわたりブルーノート東京での公演を重ねてきたステイシー・ケント。毎回キュートな歌声とインテリジェンスあふれるサウンドで観客たちを魅了してきたが、ニューイヤー・ライヴ登場は今回が初めて。
アメリカはニュージャージー州生まれのステイシー・ケントは、イギリスに渡ってロンドンを拠点に歌手活動をスタート。英語だけでなくフランス語、ポルトガルト語も堪能で、1997年のデビュー以来、文字通り世界規模で活躍するヴォーカリストとして人気を得てきた。
ノーベル文学賞作家カズオ・イシグロのフェイヴァリット・シンガーとしても知られ、彼が作詞を手掛けた楽曲「バレット・トレイン（新幹線）」を含むアルバム『アイ・ノウ・アイ・ドリーム』（2017年）は、数多いオリジナル・アルバムの中でも特に多くの人に愛されるロング＆ベストセラー作品となっている。
これまでブルーノート東京のステージでは、ジャズに限らず、歌声が優しく心に届くフランス語のナンバーや、14歳の頃にスタン・ゲッツ／ジョアン・ジルベルトの競演盤を聞いてから虜になったという“ボサ・ノヴァ”も披露してくれている。
今回は11月に2年ぶりとなるアルバム『Summer Me, Winter Me』をリリースしたばかりというタイミングなので、同アルバム収録の新曲も聴けそう。そんなセットリストへの期待も大きい。
メンバーのひとりは、音楽監督であり夫君でもあるサックス＆フルート奏者のジム・トムリンソン。もうひとりは、前回のステージでも一緒だったピアニストのアート・ヒラハラ。3人の息のあった極上サウンドで、新年のブルーノート東京をエレガントに彩るだろう。
◇公演スケジュール
2024年1月2日（火）、3日（水）、4日（木）、5日（金）
ブルーノート東京でのハッピーニューイヤー名場面集
ブルーノート東京の誕生は1988年。南青山の骨董通り沿いに誕生した旧店舗でオープニングを飾ったのは、アメリカの超大物シンガー、トニー・ベネット。以来、国内外のトップ・ミュージシャンたちが続々とステージに立ち、これまでに出演したアーティスト数は延べ3,200組にものぼるという。
その中から、カウントダウン・ライヴやニューイヤー・ライヴに出演して、観客とともに新年を祝ったアーティストをピックアップ。その超ハッピーな写真をご覧にいれます。日本を、いや、世界を代表するジャズクラブ、ブルーノート東京の幸せな空気をお楽しみください。
●2013年 カウントダウン・ライヴ
Uehara Hiromi Trio／上原ひろみトリオ
●2014年 ニューイヤー・ライヴ
Uehara Hiromi Trio／上原ひろみトリオ
●2014年 カウントダウン・ライヴ
Michel Camilo／ミシェロ・カミロ
●2015年 カウントダウン・ライヴ
Incognito／インコグニート
●2018年ニューイヤー・ライヴ
Robert Glasper／ロバート・グラスパー
●2019年 ニューイヤー・ライヴ
Marcus Miller／マーカス・ミラー
●2020年 ニューイヤー・ライヴ
BobJames & Kirk Whailum ／ボブ・ジェイムズ&カーク・ウェイラム
●2020年大晦日公演「新年を迎えるセレモニー」
Uehara Hiromi The Piano Quintet／上原ひろみ ピアノカルテット
●2022年カウントダウン・ライブ
Robert Glasper Trio／ロバート・グラスパー
●そして2024年ニューイヤー・ライヴ
ステイシー・ケント公演では、初日1月2日（火）に鏡開きを予定。こちらもお楽しみに！
●問い合わせ先
ブルーノート東京
公式サイト
