お尻の大きさに関しては、遺伝的に恵まれている人もいれば、そうでない人もいます。また下半身を激しく鍛え、「スクワット」や「ランジ」で憧れの大きなお尻を手に入れる人もいます。

しかし、実は人間が動物界で最も大きなお尻を持っていることはご存知だったでしょうか? お尻と身体の大きさの比率で言えば、人類が他の種より勝っているのです。

【動画】人間はなぜ大きなお尻があるのか?

米国ユタ州ソルトレイクシティにあるThe Institute of Human Anatomy(人体解剖学研究所)が公開した動画では、共同設立者のジョナサン・ベニオンさんと研究所所長のジャスティン・コットルさんが解剖用の死体を使った臀部解剖学の入門編と、「人間のお尻がなぜこれほどまでに大きいのか」について解説しています。

これはyouTubeの内容です。詳細はそちらでご確認いただけます。
Why Humans Have Big Butts | Gluteal Anatomy
Why Humans Have Big Butts | Gluteal Anatomy thumnail
Watch onWatch on YouTube

臀部解剖学の入門編

お尻の一番上の層は皮膚…つまり、真皮と表皮になります。その下にあるのが皮下組織として知られる皮下層があり、人によっては数センチの厚さになることもある脂肪組織で構成されています。

ベニオンさんは「これが大きなお尻の理由ではありません」と切り出し、「その次の層である大殿筋が本当の理由だ」と指摘しています。

「大殿筋は、ほとんどの測定で人体で最大の筋肉であり、大きなお尻になっている原因なのです。胴回りもサイズもありますからね」と、解説を続けます。

人間のお尻の大きさと直立歩行の関係性

ですがこのことは、別の疑問も提起させます。なぜ人間の大殿筋は、これほど大きいのか? ということです。

「その答えは、大殿筋が人間の歩き方や動き方とどのように関係しているか? ということに尽きます」と、骨格標本を使い筋肉が股関節を動かして脚を伸ばす方法を説明しながら、ベニオンは語っています。

それはつまり、二足歩行の私たちは脚を伸ばした状態で立っているので、大殿筋が常に働いていることを意味しているとのこと。

「大殿筋は、私たち人間がこの直立した伸展位置に保つため、常に忙しく働いています。歩いたり走ったり、それに本格的なスプリント(全力疾走する)をするときなどの際には、大殿筋はこの直立姿勢を維持するために、非常に重要な働きをしているのです」と、ベニオンさんは続けて教えてくれています。さらに詳しく知りたい人は、ぜひこの動画をフルでご覧ください。

instagramView full post on Instagram

Source / Men's Health US
Translation / Kazuhiro Uchida
※この翻訳は抄訳です。