- 新たに発売されたある書籍によれば、トランプ氏はゴルフをする際、最高レベルのインチキな手を使うとのこと。
- かつてトランプ氏のゴルフのパートナーを務めていたマイク・ティリコ氏は、グリーンにオンした自分のボールを、トランプ氏によってバンカーに放り込まれたという事件を明かしている。
- 「そんなことがゴルフをするうえで許されるのか!?」と、皆さんは驚いていることでしょう。
このたび、ジョン・アップダイク氏がドナルド・トランプ氏について書いた書籍、『Commander in Cheat: How Golf Explains Trump』を発売しました。はたしてトランプ氏は、アップダイク氏の書いた小説をじっくり読んだことはあるのでしょうか?
この『Commander in Cheat: How Golf Explains Trump』の中で、トランプ氏と一緒にコースを廻ったこともあるスポーツジャーナリストのリック・ライリー氏は、かなり以前から噂になっているトランプのインチキについて、「あのような行為は、トランプ氏の中に深く根ざした公平さと競争というアイデアについての、哲学的なポジションの表れであり、それを一言で言えば『俺がやるなら問題ない』という性根の現れでもある」と記しています。
「ニューヨーク・ポスト」紙によると、「トランプのやるインチキは最高レベルだ」とライリー氏は記しているそうです。
「トランプは他の人間が見ているときにも見ていないときにも、インチキをする。トランプは人にどう思われるかなど御構いなしでインチキをする。トランプがインチキをするのは、それが彼のゴルフのやり方だからで…。トランプと一緒にゴルフをやるなら、彼は必ずインチキをすることを覚悟しなければならない」とも記されています。
From Esquire UK
Translation / Hayashi Sakawa
※この翻訳は抄訳です。
ライリー氏は大手スポーツ放送局ESPNで、アメフトの試合中継を担当するアナウンサー、マイク・ティリコ氏が語ったある話を引用しています。
ある時、トランプ氏と一緒にラウンドしていたティリコ氏は、残り230ヤードのアプローチショットを3番ウッドで狙い、そして、うまくボールをヒットしました。ティリコさんにはボールがグリーンに乗ったのがわかりましたが、ただしグリーンがフェアウェイより高くなっていたため、ボールが着地した位置は正確にはわかりませんでした。
ところがティリコ氏がグリーンについてみると、彼のボールはグリーンから50フィートくらい離れたところにあるバンカーの中にあったということ。どうしてそんなことになったのか? その謎が解けたのは、ラウンドし終わった後のことでした。
「トランプのキャディが寄ってきて、『あのパー5のホールであなたが打ったアプローチショットは、カップからだいたい10フィートくらいのところで止まっていた。ところがトランプは、そのボールをバンカーに投げ込んだんだ。トランプがボールを投げるところを、私はこの目で見た』と告げられたことを、ティリコさんは説明したのです。
そんな行為が実際に許されるかどうか、分厚いルールブックを引っ張りだして確認する前に、次の点を思い出すといいでしょう。
トランプ氏はこれまで、俳優のサミュエル・L・ジャクソンやプロゴルファーのスーザン・パターソン、プロボクサーのオスカー・デ・ラ・ホーヤなどから「ゴルフでインチキした」と非難されています。しかし同時に、トランプ氏のゴルフ仲間の中には…アリス・クーパーのように、「ルール」や「レギュレーション」、そして「間抜けにならないこと」といった考えに対して、ずっと悠然な態度をとる人たちもいるのです。
「おかしなことに、みんなが私にトランプ氏がインチキしていたと言わせたがっている」と、クーパー氏は2018年8月にエンタメサイト「ビルボード」に語っていました。
「それに対して私は、『ゴルフでインチキしない人間など私は知らない』と答える。つまり、遊びでやるのだから私はインチキするし、誰もがインチキするということだ」と、クーパー氏は続けて語りました。
ゴルフ好きとして知られるトランプ氏ですが、その本当の理由は「彼は自分の意のままにプレイを楽しむことができるから…」かもしれません(それはいままでそうさせてきた、ゴルフ仲間のせいでもあるかもしれません…)。
「紳士のスポーツ」であるゴルフ…これを本来の意味で楽しみたいのであれば、つまり自身も紳士の一員であることを証明したいのであれば、一刻も早くそんなインチキは失くしてもらうしかありません。とは言え、トランプ氏の頭の中にある辞書には、「紳士」という言葉の説明文は、「インチキ」で埋もれている可能性も無きにしも非ず…なので、それは到底望めることではないかもしれません。