オークションハウス「ボナムズ・ロンドン」が、2017年9月9日(現地時間)より3日間にわたってミッドセンチュリーのレーシングカーやモーターカーに特化したオークション「Goodwood Revival」を開催しました。
Queen Elizabeth II’s 2012 Bentley Mulsanne Saloon
――このオークションの最大の目玉となったのが…、エリザベス女王の公用車ベントレーのフラグシップサルーン「ミュルザンヌ」! その他にも、2002年に逝去した女王の妹、マーガレット王女のロールスロイス・シルヴァーレイスIIや王室専用車ランドローバー・シリーズIIAも出品されたといいます。
エリザベス女王のベントレーは、2012年~2014年の2年間にわたり、女王即位60周年を祝うダイアモンド・ジュビリーなどの式典や閣議に出席する際の移動に使用されたものです。
そして、マーガレット王女が22年間所有したロールスロイスも出品。
こちらは、青の警告灯や王室の紋章が備え付けられ、「外がよく見えるように」と後部座席の座面が少し高めにカスタマイズされています。また、ダイアナ元妃やロナルド・レーガン元米大統領、ナンシー・レーガン元大統領夫人を乗せるなど、重要な役割も果たした車両ということでプレミアム感と歴史的価値も付いた逸品です。
「王室が一度手放したクルマは、廃車として中古車販売業車に売却されます」と語るのは、ボンハムのスポークスパーソン、ポピー・マッケンジー・スミスさん。
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さて、その落札予想価格とは!?
ベントレーの落札予想価格は、2050万円〜2330万円
スポークスパーソンのポピーさんによると、ベントレーの落札予想価格は日本円で2050万円〜2330万円、ロールスロイスは905万円〜1165万円だとか。
さらに通常は、王室仕様の装備がすべて取り外された状態で販売されるはずのクルマですが、女王のベントレーだけは当時のカーナビが備え付けられたままであることも明かしています。なんと、「カーナビで『自宅』を検索するとウィンザー城が表示されます」とポピーさんのウィットに富んだコメントも。
出品された王室専用車ランドローバー・シリーズIIA。
最終的な落札額や落札者に関する詳細はまだ発表されていませんが、きっと高値で落札されるに違いないなしです。世界中の王室ファンが注目するこのオークション、日本からも名乗り出るツワモノが現れるか期待大です。
Courtesy of Bonhams
From Harper’s BAZAAR
Photograpy / Getty Images
Translation / Reiko Kuwabara