ポルシェが「ミッションR」のコンセプトモデルを公開したとき、それは現代の「718 ケイマン」の後継となるピュアEV(電気自動車)のプレビューのように見えました。そして今、ポルシェのジュニアスポーツカー「718」シリーズの未来が遂に明らかになりました。

ポルシェの広報担当者はアメリカの自動車メディア「Road & Track」の取材に対して、2025年までにミッドシップエンジン搭載の2ドアスポーツカー「718」が電動化される予定であることを発表しました。

■コンセプトモデル「ミッションR」のイメージムービー

これはyouTubeの内容です。詳細はそちらでご確認いただけます。
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新型「718」シリーズの一角をなす「ケイマン」は、電動プラットフォームでありながら、従来のミッドエンジン・ロードスターの特徴のほとんどを備える「ミッションR」のコンセプトカーとよく似たものになる見込みです。なおポルシェは、「718」シリーズのもう一つのモデルである「ボクスター」については明言していません。

カーメディア「Top Gear」の報道によると、電動化される「711」は従来どおり「911」と同じ生産ラインで製造されます。しかし「718」がフルタイム電気駆動に切り替わることで、フラッグシップモデルである「911」とは大きく異なったクルマになるとのこと。ここ数年の「911」と「タイカン」の売れ行きを考えれば、ちょうどその2台の間に位置する電気スポーツカー市場も堅調であると見込まれています。

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PORSCHE
「ミッションR」のコンセプトイメージ。

ポルシェはすでに、「911」にもハイブリッドモデルが登場することを認めています。ですが、その姿は今回発表された次期「718」とは全く違うものになるかもしれません。広報担当者によると、構想中の「911」は“モータースポーツから得たスポーティなハイブリッド化”を施したものであるとのことです。

カーメディア「The Drive」によると、ハイブリッド化された「911」にはプラグインのオプションはなく、ハイパーカーの「918 スパイダー」やレーシングカーの「919 ハイブリッド」のように、よりパフォーマンスに特化した電気アシスト性能が付与されることが期待されます。

ポルシェは既に、次なる偉大なレーシングカーとしてIMSA(国際モータースポーツ協会)のGTPクラスと、FIA(国際自動車連盟)世界耐久選手権のハイパーカークラスで無名で出走させています。そのモデルは2023年1月のデイトナで、正式にデビューを飾る予定のハイブリッド化されたものということです。

なお、ハイブリッド化される「911」の見通しや正式なスケジュールに関する詳細は、まだ明らかになっていません。

Source / Road & Track
※この翻訳は抄訳です。