「GRカローラ モリゾウエディション」が登場

北米でも熱い注目を浴びている「GRカローラ」。日本国内では2022年秋頃の発売が予定されていますが、その登場を待望すべき理由がまた一つ増えました。あの刺激的なハッチバックの、さらなる限定バージョンの存在が明らかになりました。その名も「GRカローラ モリゾウエディション」です。

トヨタ自動車の豊田章男社長と言えば、稀代のカーマニアであり、現役のラリードライバーとしても知られています。今回発表された限定バージョンはその豊田社長のドライバーネーム「MORIZO(モリゾウ)」の名を冠した特別仕様車で、「GRカローラ RZ」をベースに豊田社長自らが完成度にこだわったモデルです。

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TOYOTA
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「コアエディション」、そして「サーキットエディション」と同等の300馬力を備えつつ、そのトルクは273 lb-ftから295 lb-ftへと引き上げられています。さらにトヨタ独自の“クロスレシオ・マニュアルトランスミッション”と、ギヤ比の小さなディファレンシャルギアを採用することで、加速性能も向上しています。

リアシートは取り払われ、鍛造ホイールやリアスピーカー、リアウインドウレギュレーターやリアワイパー機能などを削ぎ落すことで、「サーキットエディション」から106ポンド(約48キロ)もの車重を削ぎ落とし、推定3186ポンド(約1445キロ)まで軽量化されています。

もちろん、無暗にパーツを減らしたわけではありません。「モリゾウ エディション」には一対のフロアブレースが追加され、リアにもストレットブレースも追加されています。さらにモノチューブショックアブソーバーを装備した上で、幅の増したミシュラン製「パイロットスポーツ カップ2」タイヤを装着。さらに両輪に、リミテッド・スリップ・デフが標準装備されています。

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他の「GRカローラ」同様、“GR-FOUR”4輪駆動システムも搭載されています。鍛造カーボンルーフやベントフードなどは「サーキットエディション」と共通ですが、特徴あるマットグレーのカラーリングが採用されています。ステアリング、シフトレバー、ハンドブレーキ、そして赤と黒を基調としたシートにはウルトラスエードが用いられており、スポーティな演出として効いています。

限定生産。日本だけでなくアメリカでも幻の1台に…

米国トヨタによれば、2023年のモデルイヤーに200台限定で生産されるのみとのこと。価格も公表されていません。アメリカでの販売価格は、4万5000ドル(約600万円)を超えたあたりと予想されます。

日本国内では、2022年冬頃からの台数限定発売が予定されています。もちろん、国内での販売価格も未発表です。 特別仕様車としてその後も継続していくことになるか否かは、神のみぞ知るといったところ。

いまだ明らかになっていないことの多い「モリゾウエディション」ですが、多くの人にとって気になる存在のハッチバックであることだけは確かなようです。

2023 toyota gr corolla morizo edition

Source / Road & Track
Translation / Kazuki Kimura
※この翻訳は抄訳です