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音楽の普遍的な力を証明した、最高のポップバンド(勝手に)BEST12

ポップというジャンルは、「ポピュラー」という言葉が示すように広範囲で、スプリームスからBTSまで、幅広い音楽が含まれます。

By Emma Carey
best pop bands
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 「ポップミュージック」というのは、非常に主観的なジャンルです。「インディーズ」というジャンルがレコード会社に所属していてもいなくても、マイナーでもメジャーでも、幅広いアーティストに自由に適用されるのと同じです。ロックファンはポップのジャンルをはっきり分けたがるかもしれませんが、その境界線は思っているほどはっきりしたものではありません。

 簡単に言えば、ポップミュージックとはその名の通り、人気の高い(ポピュラーな)音楽のことと、ここでは判断させていただきます。このジャンルに対する私たちの認識は時とともに進化し、キャッチーなメロディー、記憶に残るコーラス、甘ったるい歌詞が特徴になりました。

 しかし現状では、まだポップミュージックがただ人気の音楽を指すことは、紛れもない事実です。

 ポップバンドを見てみると、純粋なポップか複数ジャンルのクロスオーバーかに関係なく、ヒット曲を生み出してきた人たちです。ビートルズのようなロックに近いポップバンドから、スプリームスのようなモータウンの有名グループ、デスティニーズ・チャイルドのようなR&Bとポップのクロスオーバー、そしてABBAのようなディスコの影響を受けたポップバンドまで、その種類は無限大なのです。

 では、「ポップバンドになるための唯一の条件?」― それは、ランキングのトップに立つことです!

 だから、コロナ後の最初のパーティーに向けて、良質なポップミュージックを楽みましょう。それでは、歴代最高のポップバンドを順不同でご紹介します。

The Supremes(スプリームス)

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Stop! In The Name Of Love
Stop! In The Name Of Love thumnail
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 音楽界のレジェンドであるダイアナ・ロス、フローレンス・バラード、メアリー・ウィルソン、ベティ・マグロウンの才能を結集させた、モータウン史上最も偉大なグループと言われているスプリームスは、ポップ、ソウル、ロックといったジャンルの、女性だけで構成された画期的なグループでした。

 『恋はあせらず』『ベイビー・ラヴ』『ストップ・イン・ザ・ネイム・オブ・ラヴ』などのヒット曲を耳にしたことがあるはずです。そして聞いたことがある方は、彼女たちのキャッチーなハーモニーに合わせて自然と身体が踊り出してしまうのを、よく知っていることでしょう

The Beatles(ビートルズ)

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The Beatles - Eleanor Rigby (From "Yellow Submarine")
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 このバンドを名を耳にしたことがない…なんて方はいないでしょう。説明は不要かもしれまんせが、ボーイバンド、イギリスブーム、そしてポップス/ロックミュージックの顔であるビートルズは、最も人気のあるバンドの1つです。

 『抱きしめたい』や『ヘルプ!』のようなハイテンポなヒット曲から、『イエスタデイ』のようなバラードまで、ビートルズの曲のイントロを聞くだけで、絶叫する大勢のファンの姿が目に浮かびます。

Fleetwood Mac(フリートウッド・マック)

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Fleetwood Mac - Dreams (Official Music Video) [4K Remaster]
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 『ハイ・フィデリティ』でゾーイ・クラヴィッツが演じた役柄ロブによると、 フリートウッド・マックは音楽より「ドラマチックな素性が魅力」だとか…。確かに、それがフリートウッド・マックのポップカルチャーの大部分を占めているかもしれません。

 しかし、ネイサン・アポダカの『ドリームス』のTikTokが大流行したことからもわかるように、フリートウッド・マックのヒット曲のグルーヴには、何か時代を超えたものがあるのです。

 『ランドスライド』が再生されるたびに、涙の大合唱が始まるのも、その証拠です。

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Jackson 5 / Jacksons(ジャクソン5 / ジャクソンズ)

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The Jacksons - Blame It On the Boogie (Official Video)
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 ジャクソン兄弟によって1966年に結成された、史上最大の兄弟バンド。ジャッキー、ティト、ジャーメイン、マーロン、マイケルの5人が、根強い人種差別の残る時代に初めて白人の人気を集めた黒人アイドルとして、ポップ・ミュージックの歴史だけでなく世界的に大きな影響を与えたグループであったことは言うまでもありません。

 モータウン・レコードにジャクソン5とデビュー後、1975年にエピックへ移籍以降は、ジャクソンズとして活動。『ABC』や『今夜はブギー・ナイト』、『ダンシング・マシーン』など、数多くのヒット作を生み出しました。

Queen(クイーン)

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Queen – Bohemian Rhapsody (Official Video Remastered)
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 クイーンのアップテンポなヒット曲と、ボーカルであるフレディ・マーキュリーのスタイル、そしてパワフルなヴォーカルは、「ポップミュージックの神聖さを体現している」と言っても過言ではありません。

 『ボヘミアン・ラプソディ』や『ドント・ストップ・ミー・ナウ』のような革新的なサウンドは、同時代のバンドとは一線を画しただけでなく、ポップミュージックの世界を広げました。

Sly and the Family Stone(スライ&ザ・ファミリー・ストーン)

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Sly & The Family Stone - Everyday People (Official Video)
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 スライ&ザ・ファミリー・ストーンは、ポップ、ロック、ファンク、ソウル、サイケデリックミュージックを定義したバンドであり、アメリカで最初の人種・性別混合編成のメジャーバンドの1つでもあります。

 スライ・ストーンがリーダーだった同バンドのヒット曲である『ダンス・トゥ・ザ・ミュージック』や『エヴリデイ・ピープル』は、60年代と70年代のアメリカを代表する曲となりました。

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The Beach Boys(ザ・ビーチ・ボーイズ)

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God Only Knows (Mono)
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 若者にウケる単純明快な魅力を持つクラシックなサーフロックバンド、ザ・ビーチ・ボーイズのハーモニックな楽曲は郊外のアメリカ、カリフォルニアの夢、そして、果てしない夏を連想させます。

 ブライアン・ウィルソンが、兄弟とその友人たちと結成させたザ・ビーチ・ボーイズ。わかりやすく商業的とも言えるトーンと、より大胆で実験的な努力との絶妙なバランスを保ち、何十年にもわたってアメリカのヒットチャートでトップ10に入りました。

ABBA(アバ)

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Abba - Money, Money, Money (Official Music Video)
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 2組のスウェーデン人カップルが、仰々しくコーディネートした衣装で歌う姿ほど、ポップなものはありません。それはまさに、ヨーロッパのユーロビジョンから誕生したABBA(アバ)です。ポップジャンルの代表とも言える地位を、見事に確立しています。

 70年代を表すサウンドトラックであり、『マンマ・ミーア!』のサウンドトラックでもある『ダンシング・クイーン』や、『ザ・ウィナー』のようなディスコポップのヒット曲は、レトロな中にも時代を超越した魅力を持っています。

The Temptations(テンプテーションズ)

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Papa Was A Rollin' Stone
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 こちらもモータウンで多くのヒット曲を生み出したテンプテーションズは、スーツにネクタイという特徴的なルックスとは裏腹に、昔ながらの男性5人組というイメージとはほど遠い存在でした。

 『マイ・ガール』『エイント・トゥー・プラウド・トゥ・ベッグ』『パパ・ワズ・ア・ローリン・ストーン』などのヒット曲で、現代のポップ、ロック、R&B、ソウル、そして音楽全体の基礎を築いたと言っていいでしょう。

 現在もメンバーを入れ替えながら演奏を続けている彼らの豊かで調和のとれたシンフォニーは、アメリカの音楽界において不朽の名盤であり続けています。

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Destiny's Child(デスティニーズ・チャイルド)

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Destiny's Child - Survivor (Official Video)
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 このガールズグループは、ビヨンセ・ノウルズ、ケリー・ローランド、ミシェル・ウィリアムズのキャリアの出発点となり、それぞれ音楽界のレジェンドとなったことは言うまでもありません。2000年代にデスティニーズ・チャイルドほど長いインパクトを与えたグループは、他にはない…と言えます。

 『セイ・マイ・ネーム』『サヴァイヴァー』『ジャンピン・ジャンピン』などのヒット曲は、今でもダンス曲としてよく知られています。完璧な振り付けとベテランのパフォーマンスを見せた若い3人組ですが、各メンバーのソロとしてのキャリア(特にビヨンセ)が音楽界にもたらすための序章だったとも言えます。

One Direction(ワン・ダイレクション)

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One Direction - What Makes You Beautiful (Official Video)
One Direction - What Makes You Beautiful (Official Video) thumnail
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 2010年~2016年というわずかな期間に、絶大なムーブメントを巻き起こしたボーイズ・バンドです。イギリスのオーデション番組「Xファクター」で結成され、リアム・ペイン、ナイル・ホーラン、ルイ・トムリンソン、ゼイン・マリク、ハリー・スタイルズの5名で構成されていました。ファンのことを「ダイレクショナー」と呼び、ファンには1Dと呼ばれていました。

 デビュー曲『What Makes You Beautiful』を筆頭に、リリース曲はヒットし続け、「デビューアルバムから4枚のアルバムが全てBillboard 200で初登場1位となった初めてのグループ」という快挙を成し遂げます。

 また2014年には、billboardの最高のアーティストに選出されます。デビューしてすぐに世界的人気グループとして活躍し続けましたが、2016年1月に「突然の名声にうまく対応できず、心身共に疲れ果てた」という理由で活動休止しています。

BTS

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BTS (방탄소년단) 'Dynamite' Official MV
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 K-Popというジャンルは、何十年も前から存在していました。ですが、「BTSこそ、K-Popの世界的な成功の先駆者」と言っても過言ではないでしょう。

 BTSは「ARMY(アーミー)」と呼ばれるファンを持ち、ボーイズバンド、ファンダム、そしてポップミュージックを急速に再定義してきました。『ダイナマイト』や『Life Goes On』などのヒット曲は、ポップ、ヒップホップ、ディスコ、R&Bなどを融合させたキャッチーなメロディと回想録のような歌詞が特徴です。

Source / ESQUIRE US
Translation / Yuka Ogasawara
※この翻訳は抄訳です。

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