ドナルド・トランプ氏の行動は一貫して、人を脱力させるような展開ばかり。その期待は裏切りません。

テッド・クルーズ上院議員を「うそつき」、バーニー・サンダース ホワイトハウス報道官を「クレイジー」、ジェブ・ブッシュ元フロリダ州知事を「エネルギー不足」と呼ぶなどなど…ほとんど病的とも言える衝動性で、周囲の人々にあだ名をつける行為は、脱力感に拍車をかける大きい要因の一つと言えるでしょう。しかも、その「あだ名」のレベルは「小学生か⁉」と思うほどの幼稚さの極みに達しようとしているのですから。

「ニューヨークタイムズ」紙の記事によると、トランプ大統領はシークレットサービス(大統領警護隊)のランドルフ・アレス長官が気に入らなくなったらしく、彼が大きな耳をしていることから「ダンボ」と呼び始めたらしいのです。

同紙は、アレス長官が空を飛べるのか? ネズミと友だちなのか?についてまでは触れていません。ですが、もしそのようであれば、ホワイトハウス周辺で噂にならないわけがありません。

アレス長官とダンボの類似点について議論を掘り下げようとも、彼はもう退任するのわけです。サンダース報道官は、「シークレットサービスのランドルフ・アレス氏は過去2年間、素晴らしい仕事をしてきました。大統領は彼の40年を超える米国への貢献に感謝しています」との声明も発表しています。

しかしながら「ダンボ」と名づけるのは、大統領のいつもの攻撃パターンとは違います。どちらかというと、大統領が自称する「Mr.ブレグジット」「タリフマン」「プレジテントT」など、どれも弱々しいスーパーヒーローのような奇妙なあだ名と同じようなレベルの低さと言えるでしょう。

トランプ政権は今日も今日とて、保護主義と経済的な観点からは全くもって自殺行為的とも言えるような内容の執務を、引き続き行っていることでしょう。

Source / Esquire UK
Translation / Keiko Tanaka
※この翻訳は抄訳です。