そんなことが科学的に可能だと思っていた人は一人もいませんでしたが…、ドナルド・トランプ氏は2017年1月の大統領就任以来、なんと1万回も嘘や虚偽を口にしたということです。

「ワシントン・ポスト」紙のファクトチェッカー・データベースによると、トランプ氏が口にした嘘の数が、2019年4月26日に1万回を突破したそうです。

2019年4月下旬、トランプ氏はウィスコンシン州でとても奇妙な集会を行い、そのなかでサウジアラビアのサルマン国王の説得力に欠けるものまねを披露していましたが、この集会中に事実無根、あるいは虚偽の主張を61回行ったことで、大統領就任後に口にしたウソの数が累計で1万111個に達したのです。そして、なおもその数は増えていることでしょう。

読者の皆さんの中には、トランプ氏が大統領になってからついた嘘の数が、2018年5月に3000回を超えたことを覚えている方もいらっしゃるかもしれません。また、5000回突破までに要した日数はわずか601日だったと、「ワシントン・ポスト」紙は指摘しています。

ドナルド・トランプ
わずか226日間に5000回の嘘

その後、トランプ氏はそれまで手を付けずにおいたミスインフォメーションの予備タンクの蛇口を開き、わずか226日間に5000回嘘を口にしました。これは1日平均23回のウソを口にした計算になります。なお、この数は公にされている記録数であるため、トランプ氏の嘘の数はさらに多いことでしょう。トランプ氏はおそらく、私的な時間にも嘘を口にしているはずです。さらに彼が勝手に行う、ホワイトハウス・ツアーもありますので、さらなる嘘が積み重なり続けていることでしょう。

トランプ氏は大統領就任直後の100日間に、1日平均5つのウソを口にしていました。このペースで進んでいれば、大統領の任期である4年間にトランプが口にするウソの数は、およそ7000回になるはずでした。しかし、2018年秋の中間選挙と、そしてロバート・モラー特別検察官によるロシア選挙干渉疑惑をめぐる調査、およびその結果報告が誘因となり、トランプが演説やインタビュー、ツイッターで口にする嘘の数が激増しました。

そんなトランプ氏の嘘は、どんな話題についてのものが多いのでしょうか? いちばん多いのは、メキシコ国境に建設中であると主張している壁に関するもの。この件でトランプ氏は160回もウソを口にしています。また、全体の約5分の1は移民についてのものです。

トランプ氏がついた嘘について、もっと詳しく知りたい方は「ワシントン・ポスト」紙のファクトチェッカーページをご覧ください。

Source / Esquire UK
Translation / Hayashi Sakawa
※この翻訳は抄訳です。