ロンドンファッションウィークで気になったファッショントレンドを発見。そのファッショントレンドとは、20年ほど前に一大ブームを起こした、「バギーパンツ」であったのです。

ロンドン・ファッション・ウィーク × バギーパンツ

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イートウツ 2016春夏ロンドンコレクション。

 みなさん、深呼吸してくださいね。ビックリすることに、なんとバギーパンツが復活したのです。

 もしかしたら、あなたは気に入らないかもしれませんが、ロンドンのランウエイで登場したこれらのバギーパンツは、メンズスタイルにおいてとても重要なアイテムなのです。遂にロンドンファッションウィークで変化が起きたのです。そして、僕はこの方向転換を気に入っています。僕は近い将来(2年以内)、あなたもきっとバギーパンツをはくのであろうと確信しているのです。

 理由はズバリこれです。ファッションは、数シーズンごとに変化を遂げるからです。

 その変化の中には、とても退屈なものもあったりします。スリムパンツとテーラードスーツが10年間続いた後で、デザイナーとクールなファッショニスタたちは、そのスキニーなシルエットに飽きてきてしまったのです。バギーカットを復活させることは、状況に変化をもたらす最もシンプルな方法と言えることでしょう。

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クリストファーレイバーン 2016春夏ロンドンコレクション。

 また、“20年ノスタルジア”という要素も影響しています。1970年代では、1950年代のファッションはクールなものと捉えていたのです。1990年代では、1970年代のファッションが同じくクールなものであったのです。そして、今では1995年のファッションがカムバックし、同時にその当時流行っていたパンツも復活したのです。

 ファッションは常に変化しています。なぜなら、それはドレスコードに基づいているからです。ドレスコードは、トレンドセッターたちが設定しており、トレンドセッターはデザイナーやクールなファッションピープル、またはアーリーアダプターが好きなのです。これらの人々が、メインストリームへ向けて変化を徐々に推し進めていくと、周りの人たちもこの新しいスタイルを取り入れざるを得なくなってしまいます。

 なぜなら、彼らは自分がドレスコードを理解できていなかったり、事情に疎いと見られたくないからなのです。このプロセスは、通常とても遅くて目立たないので、その始まりにほとんどの人が気づいてないことが現実です。

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YMC Ready to Wear 2016春夏ロンドンコレクション。

 もしかしたら、あなたは自分自身が影響を受けるはずがないと考えているかもしれません。それはまるで、「自分がしたいときに、したいことをする」というようにです。

 そして、恐らくそれは正しいことでしょう。でも、次のことを自問して欲しい。ブーツカットジーンズとトラッカーハットを、今でも身に着けている人のことをあなたはどう思うのであろうか? 君はその人のことを流行に疎くて、何が流行っているのかを知らず、きっとデートの相手もなかなか見つからないのでは、と考えるのではないでしょうか?

 この10年で僕らが流行から取り残されたとしたら、スキニージーンズと無精ひげの男は流行外れである、“ブーツカットとトラッカーキャップ”の彼と、さほど遠い関係にはならないことでしょう。

 そして、ロンドンのメンズウェアデザイナーは、それを知る最初の人物なのです。

Source / ESQUIRE US
Translation / Spring Hill, MEN'S +
※この翻訳は抄訳です。