日本が誇る世界最大のカスタムカーイベント「東京オートサロン2019 in 幕張メッセ」が、2019年1月11日(金)、12日(土)、13日(日)の3日間開催されました。

 数あるチューンナップカーがズラリ勢揃いする中、気になったのはマツダのブーツでした。そこでは、2018年11月30日~12月9日(現地時間)に開催された「ロサンゼルスオートショー2018」にて世界初公開されたばかりの新型「Mazda3/アクセラ」や、主要SUVモデル「CX-5/CX-8」のカスタムモデルが登場。さらに、北米仕様車にエアロパッケージを装備した「Mazda3 CUSTOM STYLE」が展示されていました。確かに日本初お目見えとなった新型「Mazda3/アクセラ」は、まるでコンセプトカーのように流麗かつエッジの効いたデザインを来場者を圧倒していました。


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 ハッチバックスタイルにフロントスプリッターやサイドスカート、グロスブラックリヤバンパーを含む空力スタイリングパッケージを装備。さらには、18インチのBBS鍛造ホイールやスポーツペダル、特殊フロアマットといった今回の新型により新たに改良されたアクセサリパーツも…。


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 しかし、それ以上にわれわれが気になったのが、こちら。



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 マツダの2ドアスポーツモデルとなる「Mazda Roadster Drop-Head Coupe Concept(マツダ ロードスター・ドロップヘッドクーペ・コンセプト」。「MX-5 Miata(ロードスター)」をベースに、剛性を高めるためリムーバブルカーボンファイバハードトップを装備し軽量化を実現していたものです。



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 そのほかにも、フロントスプリッターや空力サイドスカート、16インチRAYSホイール、フロントトウフック、RECARO(レカロ)社製スポーツシート、アルミペダルを装備しています。機能性においては、新たなフライホイールや高性能エアフィルタ、リミテッドスリップディファレンシャルが装備されるとのこと…。

 この「ロードスター」は1989年5月、アメリカでの発売から始まりました。そして日本国内では、同年8月に先行予約が開始され、同年9月1日より発売が開始されました。







 当時のマツダは“5チャンネル体制”。“5チャンネル体制”とは、例えば「マツダ」の名を隠すことで消費者に新鮮な印象を与えようという狙いのもと、複数の販売店ブランドを用意することで革新的かつフレッシュな印象を市場に放つ戦略と言ってもいいでしょう。その内のひとつである、「ユーノス」ブランドの販売店の第1弾車種として「ユーノス・ロードスター」 という名で発売されたわけです。

 そしてその戦略は功を奏して、発売初年には国内で9307台を販売…翌1990年には、世界で約9万4000台も販売するなど、スポーツカーとしては異例の大ヒットとなったのです。
 
 そういったデビューから、今日までの「ロードスター」を見守り続けている古参編集者には、今回の「マツダ ロードスター・ドロップヘッドクーペ・コンセプト」との出合いは、なんとも考え深く感動的…心をワクワクさせてくれるのでした(非常に個人的な思いかもしれませんが…)。

 話は最初に戻りますが、確かに新型「Mazda3/アクセラ」はカッコいい。日本の美意識を本質を体現することを目指し、深化した「魂動デザイン」を採用したデザイン。さらに、新世代車両構造技術「SKYACTIV-ビークル・アーキテクチャー」や最新の「SKYACTIVエンジン」などなどを搭載し、クルマとしての基本性能を飛躍的に向上させています。ですが、やはり80年代後半から90年代の時代を中心にクルマを見続けてきた者にとっては、リムーバブルカーボンファイバハードトップを装備した 「MX-5 Miata(ロードスター)」には堪らないものがあるのです。時の流れ=歴史というフィルターが、ミレニアル世代に方々には見ることのできない光景を見せてくれるのです。






 

…というわけで、「マツダ ロードスター・ドロップヘッドクーペ・コンセプト」は、日本仕様をベースとし、ソウルレッドクリスタルメタリックをまとい、ルーフにはディタッチャブルハードトップを装着。ハードトップ化によって重量増、重心高などが気になるところではありますが、それをカーボン製のハードトップを採用することで抑制しているのでしょう。

 なお、同コンセプトカーの車両重量は1020kg。ロードスターが990kg〜1020kg、ロードスターRFが1100kg〜1130kgですから、ソフトトップのS Leather Package、RSと同等レベルで、RFよりももちろん軽くなっています。

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 そのほか、セミグロスブラックのフロントアンダースカート、サイドスカート、リヤスポイラーなどを装備し、足まわりはRAYS鍛造の16インチアルミホイールでした。インテリアには、RECAROシートが採用…。

 「ファミリーカー」というコンセプトから卒業した大人の週末に、最適の一台と言っていいでしょう。ぜひとも市販化されることを願いします。しかしながら、このクルマが「ロードスター」デビュー当時のように、大ヒットの数を叩き出してくれるとは思いません。それでも、それだけこのクルマの登場を熱望するファンも確実に存在することでしょう。それをどうマツダが捉えるでしょうか? 今後の動向に対し、密かに注目したいと思います。








FromROAD & TRACK US
Translation / Kaz Ogawa
※この翻訳は抄訳です。


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