[目次]
最近増えている「完全食」とは何?
最近、コンビニなどでも見かけるようになった完全食(完全栄養食)。手軽に栄養バランスが取れると注目されていますが、そもそも完全食とは何なのでしょうか。
「日本人の食事摂取基準」に基づき、1食当たり体に必要な栄養素を、一つの食品ですべて摂取できることを目標に開発された食品のことです。完全栄養食品とも呼ばれています。1食を完全食と置き換えたり、間食に取り入れたりすることで栄養バランスが整う食品として最近よく見かけるようになりました。
完全食は大きく分けて、パン、麺類などの食事向きなもの、グミやアイス、バータイプの間食向きなもの、ドリンクなどの間食や運動後の栄養補給に活用できる液体タイプがあります。
代表的な例を紹介
以下、完全食として販売されている商品をブランドごとに紹介します。コンビニやスーパーで買えるものもありますが、公式ECサイトから購入するものが多いです。
- 完全メシ(リンク)
お湯を注いで簡単に作れる焼きそばやカレー、電子レンジで作るかつ丼や牛丼、その他スムージーやグラノーラなど、朝食や昼食に取り入れやすいラインアップがあります。種類が豊富なので飽きずに続けられます。
- BASE FOOD(リンク)
パンやクッキー、麺類があり、1食で過剰摂取が懸念される、脂質、飽和脂肪酸、炭水化物、ナトリウムを除いた、すべての栄養素で1日分の基準値の3分の1以上を含むとしています。
パンの種類が豊富なので、具材を挟んでアレンジすることもでき、飽きずに継続できます。麺類はソースがついているものと、麺だけの商品もあるため、忙しくて自炊ができない時と自炊できる時とで使い分けられることがうれしいポイントです。
- COMP(リンク)
水などで溶かすパウダータイプのほか、グミ、バー、アイスなどがあります。間食に取り入れられるグミやアイスなどの商品があるのがいいですね。小腹が空いた時に甘いお菓子などを食べるよりは、栄養が補えます。
完全食のメリットとデメリット
完全食にはどんなメリットとデメリットがあるのか、以下にまとめました。
- メリットその1:手軽さ
忙しい人、自炊をしない人の場合は、毎食栄養バランスを考えて食事を選んだり、調理したりするのは難しい場合も多いと思います。完全食であれば料理をしなくても、手軽に1食で必要な栄養素を補うことができます。
- メリットその2:経済的
完全食は1食500円以下のものが多いので、外食やコンビニ食が多く、朝食や昼食で500円以上の費用がかかっている人にとっては、栄養バランスが取れて安く済ませることができるため経済的です。
- メリットその3:非常食として使える
完全食は、長期保存が可能なものやレトルトのものが多いため、非常食としても活用できます。
参考動画:
日清食品グループ公式チャンネルより
- デメリットその1:満足感に欠ける商品も
粉末タイプやパンや麺類などは、栄養素を補うことができますが、単品食べにつながることや、咀嚼(そしゃく)をあまりせずに食べられるため、満足感に欠ける場合があります。
- デメリットその2:3食取り入れるのは難しい
多くの商品は1食で1日の3分の1の栄養素が取れる設計になっています。しかし、完全食を1日3食、食べ続けるとなると、飽きが来たり満足感に欠けたりして、なかなか難しいと思われます。
- デメリットその3:食事の楽しみに欠ける
手軽に簡単に食べられる一方で、五感(嗅覚、視覚、触覚、味覚、聴覚)で味わう食事の楽しみが減る可能性があります。また、孤食につながり、誰かと一緒に食べるというコミュニケーションの機会が減る可能性もあります。
参考動画:
BACE FOODチャンネルより
完全食を上手に取り入れるコツ
メリット、デメリットを理解した上で、日常生活の中に上手に取り入れるコツを四つお伝えします。
- コツその1:シーンに応じて取り入れる
忙しくて自炊ができない時や栄養不足を感じられた時など、必要な時や緊急な時に取り入れるといいでしょう。また、夕食が21時以降など遅くなってしまう方は、夕方に軽く食べて、夜遅い食事は液体タイプの完全食を活用すると、消化も良く胃への負担が軽減され、カロリーの取り過ぎも抑えることができます。
完全食に頼り切ってしまうと、これを取っていれば大丈夫という安心感から、逆に暴飲暴食につながることにもなりかねませんので、気をつけましょう。部分的に取り入れるのがおすすめです。
- コツその2:日々の間食を置き換える
甘いお菓子やチョコレートなどが止められない方は、完全食のドリンクやグミ、アイスに置き換えることで、栄養補給をしながら甘いものが味わえます。
- コツその3:普段の食事に取り入れる
完全食のパンや麺をアレンジして食事にする、副菜や汁物と合わせて食べるといった工夫をすることで、咀嚼することにつながり、満足感が得られます。
- コツその4:ダイエットに活用する
完全食は、エネルギーや栄養素が事前に計算されているので、取り入れることでカロリーコントロールがしやすくなります。体重コントロールをしたい時に活用することで、栄養を補いながらカロリーを調整することができます。
最近は、さまざまなタイプの完全食が販売されています。上手に取り入れながら健康につなげていきましょう。
参考画像:
COMP公式インスタグラムより