6月に入り、Tシャツやショートパンツなどが続々と登場しています。さらに洋服のカラーバリエーションも増え、ダークトーンが主流だった色味からイエローやオレンジ、グリーンなどのアイテムも数多く登場し始めています。最近はスーツにもその法則が当てはまり、幅広いカラーのスーツがランウェイを華やかに彩っています。
そして、伝統的なテーラーのカラーパレットも広がりつつあることを実感しています。イエロー、ミントグリーン、ベビーピンクのスーツを着ることは、もはや突飛なことではないようです。果たしてこれらのスーツは、日常的に着ることができるのでしょうか。やっぱり結婚式にしか着られないのでしょうか? そんな中、スペイン版「エスクァイア」は「パステルカラーのスーツは優れたチョイスだ」と考えています。…というわけでこれからの季節、パステルカラーのスーツをどう着こなすべきかについて、いくつかのアイデアを盛り込んだ小さなガイドをつくりました。
1.
GIORGIO ARMANI
ジョルジオ アルマーニ
異なる色を組み合わせて、“オーダーメイド”のスーツ姿を。
ジョルジオ アルマーニが提案するコチラのルック。同じシリーズの異なる色調のスーツをグラデーションのように組み合わせるテクニックは、とても汎用性が高いように思います。
つまり、ミントグリーンやライトブルーのブレザーを選び、違う色のトラウザーを合わせるのです。ポイントとなるのはその明るい色合いを保ちながら、同じカラーパレットの中にある明度や彩度の異なる色を選ぶこと。アクセサリーやシャツに忍ばせておけば、全体のまとまり感と洗練さというダブルの効果が期待できるでしょう。
2.
BRIONI
ブリオーニ
ピンクのスーツにローファーとTシャツの組み合わせ
ピンクのスーツを上手に着こなせば、周囲の注目を集めることは想像に難くありません。とは言え、そう簡単に着こなせる代物ではないことは皆さんのご想像の通りかと。とてもインパクトのある色味なので、できるだけシンプルなアイテムをチョイスすることが成功への鍵となりそうです。
例えば、このブリオーニのダブルのセットアップをまとった男性のように、シューズはローファーなどのクラシックなタイプをチョイスして、インナーにはベーシックなコットンTシャツなどはいかがでしょうか。腕元や首元のアクセサリーは極力つけず、さらっと気負わずに着こなすのがポイントです。上手くいけば、日焼けした肌を引き立てて注目の的となるかもしれません。
3.
ETRO
エトロ
休日のスーツの着こなし方
エトロは休日にスーツのジャケットを着ても、退屈にも不快にもならないことを証明しています。この力強いイエローの色彩のスーツに関して」、通常では主張の激しいアイテムに分類されるかもしれませんが、こなれてみます。なぜか? それにはワケがあるようです。ポイントは少なくとも3つ。まずはリラックスしたシルエットとくるぶし丈に設定されたパンツのレングスです。空気を含んだようになびく様が、休日のリラックス感を高めています。
次に足元をボートシューズで合わせていること。これは力みのないカジュアルシューズであることがポイントとなるので、例えばエスパドリーユなどでもOKでしょう。ただしスニーカーはややストリート感が強く出てしまうので、避けたほうが無難かもしれません。
最後にインナーです。ご覧の通り胸元を広く開けたカットソーを合わせています。カジュアルなアイテムながら適度に肌の露出をすることで緊張感を高め、スーツのテンションと近づけるアプローチがなされています。このルックでは首元にスカーフを合わせていますが、他にはキャップなどのアクセサリーをプラスするのも良さそうです。
4.
DIOR
ディオール
マウンテンキーのターコイズグリーンのスーツ
春夏のパステルカラーのスーツに加えて、バミューダショーツのスーツがトレンドとなれば、水を得た魚のように都会と洗練の間を行き来するスタイルが完成します。
コチラはディオールによるものですが、バミューダショーツの下にサイクリングタイツを合わせ、足元にはトレッキングシューズやトレイルランニングシューズで仕上げています。儚(はかな)げで繊細なパステルカラーにアウトドアやスポーツ由来のアイテムを合わせたことで、都市でのパーティーや週末の着こなしにおすすめ。より冒険的なルックになっています。
Source / Esquire ES
Edit / Ryutaro Hayashi
※この翻訳は抄訳です