新型コロナウイルス感染症の拡大を防止するため、可能な限りの自宅待機を遂行していることでしょう。そして、おうち時間が長くなるにつれ、家の中で楽しめることをいろいろとお試しのことかと思います。
そろそろネタも尽きましたか? いえいえ、これまでやりたくてもできなかったことは数多くあるはずです。でも、「もうすべて、やり尽くしたよ」という方への提案です。自宅で「ホームバー」を楽しんでみてはいかがでしょうか?
ホームバーと言っても、最初から肩肘張って大掛かりなものにする必要はありません。いくつかのバーセットと、必要最低限のお酒があれば十分です。つくる楽しみ、飲む(酔う?)楽しみもありますが、普段何気なく飲んでいるカクテルやお酒をより深く知る絶好の機会となるでしょう。
そこでまず知りたいのが、「どんなお酒をそろえる必要があるのか?」ということになります。そこでこのページでは、ご自宅で自らカクテルづくりを楽しむ際に、あると嬉しいお酒やソフトドリンクをご紹介します。
カクテルづくりのためにそろえておきたい、お酒&ソフトドリンク基本の12種類
ウォッカ
ウォッカとは、大麦・じゃがいも・ライ麦などを原料として蒸留し、白樺の炭でろ過してつくられる蒸留酒です。古くからロシアなどの寒冷地で飲まれてきました。
アルコール度数は約40度前後と高めですが、ストレートでも飲みやすいのが特徴です。ジン・テキーラ・ラムと並ぶ、「4大スピリッツ」のひとつとしても知られています。
「Esquireオランダ版」のおすすめウォッカは、「ケテル ワン」や「グレイグース」、「Esquire日本版」としては、「ベルヴェデール」がおすすめです。
<ウォッカを使った主なカクテル>
- 「スクリュードライバー」
- 「ソルティードッグ」
- 「ブラッディメアリー」
ジン
ジンとは、大麦・ライ麦・ジャガイモなどを原料とした蒸留酒です。新たなムーブメントとして、小規模生産の「クラフトジン」や希少性の高い原料を贅沢に使った「プレミアムジン」が世界的に盛り上がっています。
「Esquireオランダ版」は「タンカレー ロンドン ドライジン」「ヘイマンズ・オールド・トム」「ボンベイ・サファイア」をおすすめしています。オランダの特別なジン、「キャッツ」の存在もお忘れなく。「Esquire日本版」としては、「ロンドン ヒル」がおすすめです。
<ジンを使った主なカクテル>
- 「モスコーミュール」
- 「マティーニ」
- 「ジントニック」
イェネーバ(ジュネヴァ)
イェネーバ…。ご存知ありませんか? イェネーバ(Jenever)はジュネヴァとも呼ばれ、オランダ名産の蒸留酒です。日本では「ダッチジン」とも呼ばれています。ジンの先祖はオランダで誕生したこのイェネーバで、イギリスに渡って洗練されたドライジンへと進化を遂げたのでした。
「Esquire日本版」としておすすめは、「ボルス」です。1820年のオリジナルレシピを再現してつくられたもので、ライ麦、トウモロコシ、小麦を蒸留したモルトワインに、あとからジュニパーベリーなどボタニカルの蒸留液をブレンドしているのが魅力となっています。
<イェネーバを使った主なカクテル>
- 「ネグローニ」
テキーラ
もしかすると…あなたの輝かしい学生時代を汚した、嫌な思い出がよみがえってしまいましたでしょうか? テキーラのショットには、忌まわしくも悍ましい思い出をお持ちの方もいらっしゃるかもしれません…。もちろん、中には素敵な思い出がよみがえっている方もいるはずです。
そんな人生を(両極で)豊かにしてくれるお酒なので、カクテルづくりという物語においても大活躍するお酒なのです。改めましてテキーラとは、ブルーアガヴェと呼ばれる竜舌蘭(りゅうぜつらん)からつくられる蒸留酒になります。
「Esquire日本版」としておすすめは、ジョージ・クルーニーがプロデュースするカーサミーゴスの「アネホ」です。テキーラにしては少々お高いです。
<テキーラを使った主なカクテル>
- 「マルガリータ」
- 「マタドール」
- 「エルディアブロ」
ラム
ラムは、サトウキビを原料としてつくられる蒸留酒です。15世紀以降、欧州の列強国は砂糖プランテーションをカリブ海の島々に広げていきました。その砂糖づくりの中で取り除かれる「糖蜜」を原料にしたお酒がラムの起源となります。
生まれはカリブ海の西インド諸島で、キューバの特産品としても有名ですが、南極大陸以外のすべての大陸でつくられている蒸留酒です。「Esquireオランダ版」のおすすめは、「バカルディ スペリオール」となります。
「Esquire日本版」としておすすめしたいのは、「ハバナクラブ ユニオン」です。こちらはかなり高級ですが、葉巻を嗜む方には超おすすめです。生粋のキューバン・ラムとして知られる「ハバナクラブ」が初めて、葉巻の代表的なブランド「コイーバ」とタイアップしたものになります。葉巻との完璧なマリアージュをご体感いただくためにブレンドされた、スーパプレミアム・ラム になります 。なので、カクテル向きではないかもしれませんが…。
<ラムを使った主なカクテル>
- 「モヒート」
- 「ダイキリ」
- 「マイタイ」
バーボン
バーボンとは、ケンタッキー州を中心に生産されているアメリカンウイスキーの1種です。
「Esquireオランダ版」のおすすめは、「フォアローゼズ・スモールバッチ」。もう少し手に取りやすい価格のバーボンをお探しでしたら、「フォアローゼズ」も選択肢に入れましょう、とのことです。
「Esquire日本版」としておすすめしたいのは、「メーカーズマーク」です。または、映画『キングスマン』に登場するステイツマンの名を冠した「オールドフォレスター ステイツマンバーボン」も「オールドフォレスター」から発売されているので、これもまたおすすめ。ですが、これまたカクテル向きではないかもしれません…。
<バーボンを使った主なカクテル>
- 「オールドファッションド」
- 「ミントジュレ」
- 「マンハッタン」
スコッチ
スコッチとは、糖化から発酵、蒸留、熟成までをスコットランドで行ったウイスキーのことを指します。スコットランドには主に5つの醸造エリアがあり、それぞれに味の特徴があります。「Esquireオランダ版」のおすすめは…
- ハイランド地方:「ダルウィニー15年」
- ローランド地方:「グレンキンチー12年」
- スペイサイド地方:「クラガンモア12年」
- アイランド地方:「タリスカー10年」
- アイラ地方:「ラガヴーリン16年」
となります。より万人受けするスコッチをお求めなら、「ジョニーウォーカー」もおすすめとのことです。
「Esquire日本版」としては、「グレンモーレンジィ」がおすすめです。さらに、「ラフロイグ」(中でも10年)も強くおすすめしたいところですが、これまたカクテル向きではない深いクセを擁する味わいです。
<スコッチを使った主なカクテル>
- スコッチコリンズ
- チャーチル
カンパリ
やや苦みのあるイタリア生まれのリキュールです。鮮やかな赤い色と柑橘系の香りが特徴です。「ネグローニ」をつくる際には、これは絶対に欠かせません。
「Esquire日本版」としては…、ここから日本の編集部に酒好き編集者の興味の範囲を超えたようです。なので以降、割愛させていただきます。
<カンパリを使った主なカクテル>
- ネグローニ
- スプモーニ
- カンパリオレンジ
オレンジリキュール
オレンジリキュールとはその名のとおり、オレンジの果皮で風味つけしたリキュールで、西インド諸島にあるキュラソー島で獲れるオレンジが用いられたことから、キュラソーとも呼ばれます。
芳醇な香りと甘い飲み口が特徴で、人気銘柄としては「コアントロー」や「グラン・マルニエ」があります。
<オレンジリキュールを使った主なカクテル>
- マルガリータ
- バラライカ
代わりに「Esquire日本版」として、「コアントロー」を用いたカクテルをおすすめしましょう。その名は「XYZ」。ラムがベースになり、そこに「コアントロー」とレモンジュースを加えシェイクしてつくります。これは1980年公開の松田優作主演映画、『野獣死すべし』で、おとぎ話『リップ・ヴァン・ウィンクル』の物語とともに会話のみで登場します。
ビターズ
ビターズとは薬草や香草、樹皮など数種類の材料を酒につけ込んでつくる、苦味の強いアルコールです。以前は胃薬などとしても用いられていました。
中でもおすすめは、「アンゴスチュラビターズ」です。1824年にドイツ人医師、ヨハン・ゴッドリーブ・ベニヤミン・ジーゲルト氏が考案したビターズになります。当初は強壮剤としてつくられ、現在もラベルに健康への効果がうたわれています。
<ビターズを使った主なカクテル>
- モスコーミュール
- ミントジュレップ
トニックウォーター
トニックウォーターとは、柑橘類をはじめとする爽やかな香りに、香草などによる苦みや糖分を効かせた炭酸飲料です。カクテルのミキサー(酒を割るための飲料)としてだけでなく、食前のドリンクやジュースしても親しまれています。
特におすすめのトニックウォーターが、ロンドン生まれの「フィーバーツリー」です。プレミアムジンの大流行に合わせて誕生したトニックウォーターです。
世界15カ国のバー経営者やバーテンダーにアンケートを行い、世界のバーシーンを伝える指標ともされるアワード「世界のベストバー50(The World’s Best 50 Bars)」において、高い評価を受けています。
<トニックウォーターを使った主なカクテル>
- ジントニック
- スプモーニ
ジンジャービア
ジンジャービアはビールのようにも聞こえますが、水・砂糖・生姜・レモンジュース・ドライイーストを発酵させた、ほのかに甘みのある微炭酸飲料です。名前が似ているジンジャーエールほど炭酸が強くなく、一方で生姜の風味が強く、インパクトのある味わいです。
夏に合うカクテルによく使われています。
<ジンジャービアを使った主なカクテル>
- モスコーミュール
- ダーク&ストーミー
最後に…、カクテル等をつくること(酒類等を混和する行為)は、本来、酒税法の規定により「酒類の製造」に該当します。ただし「消費の直前」であれば、例外的に酒類の製造には当たらないこととされています。
しかし、消費の直前を前提とせずに、つくり置きをするのは酒類の無免許製造の規定に抵触します。責任のある行動を取っていただき、お酒は適度にお楽しみいただくようお願いいたします。
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Source / Esquire NL
Translate / Esquire JP
この翻訳は抄訳です。