ブラッディメアリーの歴史と名前の由来
ブラッディメアリー(ブラッディマリーとも呼ばれます)は、アメリカで最もポピュラーなカクテルのひとつ。主にブランチカクテルとして、週末のブランチの際に頼まれる定番ドリンクとして知られています。
ブラッディメアリーの誕生は1920年ごろ。作家アーネスト・ヘミングウェイも通ったパリの老舗バー「ハリーズ・ニューヨーク・バー(Harry’s New York Bar)」で誕生したと言われています。当時はその赤い色から「バケツ・オブ・ブラッド」とも呼ばれ、後に「レッド・スナッパー」と呼ばれるようになりました。
そんなブラッディメアリーの名前の由来には、諸説あります。例えば、プロテスタントへの激しい迫害を行い、「ブラッディメアリー(血まみれのメアリー)」なる愛称で呼ばれた16世紀のイングランド女王メアリー1世にちなんで名づけられたとされる説。その他にも、「作家アーネスト・ヘミングウェイの妻であるメアリー・ウェルシュ氏のことを指している」とする説もあります…。ですが、正しい由来は未だにわかっていません。
ブラッディメアリーは二日酔いに効果的?
「サンデーモーニングドリンク」とも呼ばれるブラッディメアリー…。これは日曜の朝、二日酔いの迎え酒として飲まれてきたために、そう呼ばれるようになりました。二日酔い対策のお酒として飲まれてきたのには理由があり、その鍵を握るのが材料のひとつであるトマトジュースです。
トマトに含まれるクエン酸やグルタチオン、リコピン、ビタミンCなどの成分には、活性酸素の働きを抑制したり、アルコールの分解や肝機能の向上をはじめとする働きが期待できることがわかっています。それらの成分の働きによって、トマトは二日酔いの症状の緩和に効果が大いに期待できると考えられているのです。
しかしながら「ブラッディメアリー」は、あくまでもお酒です。トマトに含まれる成分によって、多少なりとも二日酔いが軽減される可能性はあります。ですが、その効果を過信し過ぎないことが賢明と言えるでしょう。
特にブラッディメアリーは口当たりが良く飲みやすいお酒なので、「お代わり!」といった具合に、飲み過ぎにはくれぐれも注意が必要です。とは言え仕事のない週末のお昼前、お酒を一口飲むための良い口実にはなりますが…。
ブラッディメアリーのつくり方
それでは以下、ブラッディメアリーの材料とつくり方をご紹介しましょう。驚くほどシンプルですので、ぜひお試しを。
ブラッディメアリーの材料
- ウォッカ:45ml
- トマトジュース:100ml
- レモン汁:5ml
- ウスターソース:少々
- タバスコ:数滴
- 塩、こしょう:少々
- 角氷
ブラッディメアリーづくりの手順
- グラスに氷を入れて、ウォッカを注ぎます。
- トマトジュースとレモン汁を加え、よくかき混ぜます。
- 最後にウスターソース、タバスコ、塩、こしょうで味を整えます。
- そして乾杯!
ブラッディサムのつくり方
ブラッディメアリーに入れるお酒はウォッカですが、それをジンに変えると、「ブラッディサム」と呼ばれるカクテルになります。ジンの風味とトマトのコクがマッチし、ブラッディメアリーよりも若干クセが少ないのが特徴となります。
ブラッディサムの最もオーソドックスなレシピは、上記でご紹介したウォッカをジンに変更するだけとなります…。ですが、「Esquireオランダ版」は少し違ったレシピをご提案しています。せっかくなので、こちらもお試しください。ちなみに、ジンをテキーラに変えると、「ストローハット」というカクテルになります。
ブラッディサムの材料
- ジン(ビーフィーター):40ml
- トマトジュース:20ml
- マンゴージュース:20ml
- シラチャーソース:小さじ3
- ウスターソース:小さじ1
- 生姜:2片
- コリアンダー:1枚
- 黒こしょう:少々
- レモン:1切れ(お好みで)
- セロリ:1本(お好みで)
- 角氷
ブラッディサムづくりの手順
- カクテルシェーカーに氷を入れます。
- 黒こしょうを挽き、ジン・マンゴージュース・トマトジュースを加えます。
- よく振ってから、ウスターソース・シラチャーソース・生姜・コリアンダーを加えます。
- 仕上げにお好みで、レモン・セロリの茎を添え、黒こしょうを振ります。
- そして乾杯!
最後に…、カクテル等をつくること(酒類等を混和する行為)は、本来、酒税法の規定により「酒類の製造」に該当します。ただし「消費の直前」であれば、例外的に酒類の製造には当たらないこととされています。
しかし、消費の直前を前提とせずに、つくり置きをするのは酒類の無免許製造の規定に抵触します。責任のある行動を取っていただき、お酒は適度にお楽しみいただくようお願いいたします。
Source / Esquire NL
Translation / Esquire JP
この翻訳は抄訳です。