2018.09.26

1台2役でスマート以上にスマートに!

ベンツが提案する交通大変革 ー 最新コンセプトカー「ビジョン アーバネティック」が示す明日

デンマーク コペンハーゲンにて2018年9月10日(現地時間)、メルセデス・ベンツは最新のコンセプトカーとして「Mercedes-Benz Vision Urbanetic(ヴィジョン アーバネティック)」を初公開しました。そこでは新たな自立型車両が主役となって、既存のアイデイアを超越した革新的なモビリティコンセプトが展開されたのでした…。

 このたびメルセデス・ベンツより発表されたコンセプトカー「ヴィジョン アーバネティック」は、オンデマンドで効率的そして快適で持続可能なモビリティのためのコンセプトカーであり、EVパワートレーンを搭載した完全自動運転車の提案となりました。
 
 「ヴィジョン アーバネティック」は1種類の車台を基本にしながら、使用目的に応じて2種類のボディパネルを載せ替えるというストーリーになります。人を載せるライドシェアリングで使用する場合は、丸みを帯びたエアロダイナミクスボディが特徴。最大で12人の乗客を収容できます。次に荷物を運ぶ商用車として使用する場合には、積載性を追求したスクエアなボディとなります。総車両長が約5.14mで積載スペース長が約3.70メートルに。荷室には、欧州の標準規格である「ユーロパレット」を最大10個搭載できるとのこと。
  
 このように「ヴィジョン アーバネティック」は、少ない車でより多くの人や物資を輸送することを想定してつくられたコンセプトカーというわけです。
 
 両方のボディともに完全自動運転車のため、ステアリングホイールやペダル、ダッシュボードなどは装備されていません。つまり、複数のカメラやセンサーシステムを駆使して、車両の周囲をモニタリングします。車両の前面に関しては、大型ディスプレイが装備されており、歩行者など他の道路利用者に対してはメッセージを表示する仕組みにもなっているとのこと。死角に入る歩行者や自転車など対して、「車両側はそれを認識しているよ」と知らせることもできるようになっているのです。  
           

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Photograph /Daimler AG
 
 
 またバッテリー駆動により、環境を汚染したり、気候を混乱させる廃棄物を排出しないゼロエミッションでの移動を可能にするため、排気汚染の法的制限の対象のある市街地や地区にも最適なクルマとなるわけです。そして電気駆動と自律走行により、深夜走行や夜間の配達のような追加オプションも広がり、おまけに騒音公害とCO2排出を伴わずに都市部へと移動することが可能となるのだから堪りません。
  
 このクルマは効率と持続可能というマスコミ受けするようなネタばかりではなく、実際のニーズにも合わせていながら特別に構築された新しいモビリティコンセプトなのです。早朝や午後のラッシュ・アワーの時間帯には人の移動手段として、それ以外の時間帯では貨物車として物品輸送に使用することも可能ですから…。
  
 これが実現すれば、われわれは柔軟で快適な移動が可能となり、さらに効率的で持続可能な物資輸送、騒音や汚染物質の排出を大幅に減らすことも可能になるでしょう。そうしてその先にある都市計画の自由度を高め、都市生活のクォリティーを極めて向上させるに違いありません。これは都市部の住人や旅行者だけでなく、多様な部門の企業のニーズをも満たす、高次元の革新を約束するコンセプトカーなのです。

 
 さらにこの「ヴィジョン アーバネティック」でメルセデス・ベンツは、自己学習型のIT構造も組み込まれたシステムも開発中とのこと。
  

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 このシステムが成功したなら、リアルタイム交通情報を使用して、継続的な経路適応能力を発揮してくれるでしょう。オペレーターのフリートマネジメント(業務利用する車両の調達からメンテナンスなどを一括管理するシステム)も、ITシステムの一部となっています。その結果、現在の輸送ニーズに基づいた、柔軟かつ効率的なルートをプランニングした完全自動運転が完成するのです。
 
 アプリを使用することよって個人や企業の顧客は、輸送や移動のニーズを簡単かつ直観的に登録することもできるのですから…もはや、このコンセプトの実現を願ってやまない人はたくさんいることでしょう。
  
   

《大きな期待とともに、メルセデス・ベンツ「ヴィジョン アーバネティック」をチェック!》

Source / mbpassionblog 
Text & Edit / Mirei Uchihori, Kaz Ogawa

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