この初代のマツダ「サバンナ RX-7」は約20年間、誰にも運転されずにここに留まっていたと言います。Ebayにてこのクルマを発見した米クルマ情報メディアの『Road and Track』が、この話を2019年2月1日に掲載。すると、その2日後に無事に購入者が表れたのです! 購入額はなんと、$15,000(約16万5000円)と破格の値付けになりました。

 ヴィンテージカーをここまで良好な状態で手に入たラッキーな購入者はこれから、このクルマを蘇らせる…という楽しみを味わうことでしょう。

 初代「RX-7」のSA22C(FB3S)型は1978年~1985年まで生産されたモデルです。その後、2代目FC3S・FC3C型は1985年~1992年まで生産、3代目FD3S型は前期型・中期型・後期型と進化しながら、1991年~2002年まで生産されていました。

 1978年に発表されたわけですが、当時マツダはオイルショックが与える影響を見誤って、自動車メーカーとして存続の危機に直面していたとされています。そこで原点回帰するために、レースで活躍していた「RX-3」のイメージや知名度を最大限活用し、そこの縁起のいい“ラッキーセブン”を被せて「RX-7」と命名し、発表したそうです。

 このクルマが登場した70年代後半から90年代当時は、スポーツカーブームが沸き上がり、スポーツカーに誰もが憧れの眼差しを向けていたころです。先日、トヨタから復刻され話題を呼んだ「スープラ」や日産「フェアレディZ」、スバル「インプレッサ」などもこの時代に登場しています。

 以上のような錚々たるクルマの先陣を切ったのが、この「サバンナ RX-7」だったというわけです。そしてこのクルマは「プアマンズポルシェ」とも呼ばれ、ポルシェよりも安価に手に入るスポーツカーとして、日本を始め米国でも大ヒットを記録したというわけです。

 前述のとおり、この「RX-7」が生産を終了したのは2002年になりますが、「2019年に、この後続モデルとなる『RX-9』の登場する」という噂もありますが…。

 そんな中、長い旅路を経て、ついにこのクルマは人々の目に留まったというわけです。が、このクルマの販売者によると、この黄色い「RX-7」クーペはワシントン州から運ばれ、2001年にカーポートに格納されたあと、いままで誰にも手を触れられることなく過ごしていたそうです。

 そのためか内装はもちろんのこと、外装も錆などもないほど綺麗というから驚きです。クルマは車輪、塗装、排気ガスの下まで完全にオリジナルのまま。「RX-7」のシグナルでもあるサイドストライプも、完璧に残っているほど素晴らしい状態なのでした。

 とは言え、長い冬眠から目覚めたばかり。実際に運転するとなれば、ブレーキシステムとタイヤには注意を払う必要があるでしょう。でも、それに関しては、そこまで大きな作業を要すことはないでしょう。

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Source / Road and Track
Translation Mirei Uchihori
※この翻訳は抄訳です。


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