イタリアと言えば、流麗なデザインのクルマが多くそろい、カーデザインの最高峰とも呼べる存在です。カーデザインおよび製造をする業者であるカロッツェリアも多く存在し、ピニンファリーナやジョルジェット・ジウジアーロ氏のイタルデザインなどが良く知られています。そしてもう一つ、決して忘れてはならないカロッツェリアが、「ザガート」です。

 個性的なスタイリングに特徴のあるザガートですが、このたび最新の限定作品「イソ・リヴォルタGTZ」を発表しました。ベースとなっているのは、C7世代のシボレー「コルベットZ06」。その細長いグランドツーリングデザインは、1963年の「イソ・グリフォA3」に敬意を表しています。

 原型となった「コルベット」のように、「イソ・リヴォルタGTZ」は660馬力と約881Nmのトルクに調整されたシボレーのLT2スーパーチャージャー付き6.2リッターV8エンジンを搭載。ここに示されている最初の例は、「コルベット」の8速オートマチックトランスミッションを介して後輪に動力をおくります。その美しく見事なカラーリングは、ザガートによると「モンツァグリーン」と呼ばれています。

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 シャシー自体は「コルベット」のものかもしれませんが、ボディは特注のザガートキットで、カーボンファイバー製の二つの主要なクラムシェルピースで構成されています。軽量化されたボディによって、クルマはわずか3.7秒で時速0-100キロまで加速することを実現。最高速度は、時速約313キロに達します。

 実は、ザガートが大きなエンジンを備えたアメリカのスポーツカーをイタリアらしさのあるデザインにアレンジし直すのは、今回が初めてのことではありません。2010年代初頭に、ダッジ「バイパーACR-X」をベースにしたフロントエンジンスーパーカーのアルファロメオ「TZ3ストラダーレ」を製造しました。

 ちなみにザガートは、19台の「イソ・リヴォルタGTZ」の製造を予定していますが、そのうちの9台はすでに売約済みとのことです。

Source / Road & Track
Translate / Esquire JP
※この翻訳は抄訳です。