ホンダの米国部門、アメリカン・ホンダモーターは先日、北米では自社初となる量販EV(電気自動車)「プロローグ」のデザインスケッチを初公開しました。

「プロローグ」はGMとホンダが共同で開発を進めている第一弾モデルのEVで、発売予定は2024年初旬を予定。共同開発したパワートレインを採用し、バッテリーはGMが誇る「アルティウムバッテリー」を搭載するとのこと。

今回公開されたのは、ロサンゼルスのホンダデザインスタジオでデザインされたスケッチです。フロントエンドのデザインと、それを囲む細いライティングエレメントが特に目を引くと共に、フロントバンパーにはがっちりとした印象のグリルとフォグランプが、そしてルーフレールの存在も確認できます。

全体的には、シンプルで普遍的なデザインにまとめられています。が、ホンダによると「プロローグ」のスタイリングはエアロダイナミクスを重視し、“時代を超越した価値”を表現しているとのこと。

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General Mortors
GMと共同で開発したパワートレイン。

ホンダの壮大なEV計画の“序章”となる「プロローグ」

2030年までに世界で30モデルの新型EVの導入、北米で50万台のEVの販売を計画しているホンダ。今回スケッチが発表された「プロローグ」は、まさにその計画の中のプロローグ(序章)となるべく、第一弾の取り組みに位置づけられます。

GMと共同開発したパワートレインを採用するこの新作を発表した後、ホンダは独自開発のEVプラットフォーム「e:アーキテクチャー」をベースとした新型車の生産を2026年に開始する予定です。

翌2027年にはGMと再びタッグを組み、手頃な価格の電動コンパクトクロスオーバーの新シリーズを製造・販売する計画です。そして2040年までには、EVと燃料電池車のみを販売するという目標を掲げています。ホンダの壮大な計画の最初の試金石ともなる「プロローグ」。その動向に引き続き注目しましょう。

Source / CAR AND DRIVER
※この翻訳は抄訳です