プロレスの名門フォン・エリック家を描いた人間ドラマで、ザックは一家の次男ケヴィン・フォン・エリック役に挑みます

ザック・エフロンはこれまでにも役づくりのために、劇的な肉体改造を成功させてきました。例えば2017年の『ベイウォッチ』。身体を絞り、超がつくほどスリムになって注目を集めました。その過程で肉体的な限界に追い込まれ、燃え尽き症候群になってしまったと繰り返し語っていました。

ザック・エフロンとケヴィン・フォン・エリック
Stewart Cook//Getty Images
ザック・エフロンとケヴィン・フォン・エリック。

そのザックの最新作は、2012年に設立され、アメリカ・インディペンデント系エンターテインメント企業として新進気鋭ながら世界的評価も高いA24が手がけた『アイアンクロー』(日本では2024年4月5日公開予定)。

呪われた一家と呼ばれたプロレスの名門、フォン・エリック家を描いた人間ドラマで、ザックは一家の次男ケヴィン・フォン・エリック役に挑みました。実在のケヴィンは、「アイアンクロー(鉄の爪)」を得意技とし、1960年から1970年代にかけて日本でもジャイアント馬場やアントニオ猪木らと激闘を繰り広げたアメリカの伝説的なプロレスラーです。

ザックは彼の全盛期のようにくっきりとした筋肉を持つ引き締まったボディではなく、その時代に活躍したリアルなレスラーの身体を再現することに専念しました。

プロレスの世界、そして選手たちが払ってきた犠牲と捧げてきた献身に深い敬意と称賛の気持ちを抱いています

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最近ザックは、インスタグラムに映画のスチール写真を数枚投稿、リングコスチューム姿を披露しました。ちなみに彼は以前、「このブーメランのような競泳水着を着ていると、映画『マジック・マイク』に出演しているような気持ちになる」と語っていたことがあるそうです。


ザックは「プロレスの世界、そして選手たちが払ってきた犠牲と捧げてきた献身に深い敬意と称賛の気持ちを抱いています。彼らは何カ月もの間巡業し、毎日身体を張ってパフォーマンスしているのです」と言います。そして、「リングに上がり、最高のレスラーから学べたことを光栄に思います」と結んでいます。

彼の言う最高のレスラーとは、伝説的プロレスラーのチャボ・ゲレロ・ジュニアのこと。メキシコのプロレス一家であるゲレロ家の一員として知られる彼は、この作品に俳優として参加。実在の選手であるジ・オリジナル・シークを演じると同時に、ザックと四男ケリーを演じたジェレミー・アレン・ホワイトのトレーナーも務めました。2人が格闘シーンを、スタントではなく自身で演じられるよう指導したのです。

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The Iron Claw | Official First Look | A24
The Iron Claw | Official First Look | A24 thumnail
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映画のメイキングビデオでゲレロは、「この映画に登場するレスリングのシーンは全て俳優たちが自ら体当たりで演じているんだ」と伝え、「彼らはリングにいるとき、いつも技を繰り出し合っていたよ。プロレスは、(つくり物のように思われていますが)みんなが考えているよりもずっとリアルな世界なんだ」と語りました。

「呪われた一家」と呼ばれるようになったその真実と、ケビンの数奇な運命とは――日本では、2024年4月5日(金)公開予定ということで期待が高まります。

Translation / Yoko Nagasaka
Edit / Minako Shitara
※この翻訳は抄訳です

From: Men's Health US